給料が1万円上がると、いつもより1万円節約できたこととは表現が違うだけで、基本的には同じです。
会社ではたった1万円でも給料はなかなか上げてくれません。
「もっと仕事ができるようになったら給料を上げてやる」
「給料を上げてもらいたければ、もっと仕事をしろ」
このように当然の答えが返ってきます。
しかし、1万円の節約なら、すぐできてしまいます。
1万円の節約は、1万円余分に稼いだと同じです。
もう1万円余分にほしいと思うなら、稼ぐ前にまず節約できないか考えてみましょう。
生活の中で、ちょっと贅沢をしているところ(外食、ショッピング、飲み会)を控えめにするだけで、簡単に節約ができます。
人間には、いつもより1万円多く稼ぐことより、1万円節約するほうが簡単に感じられるのです。
「もっと給料、上がればいいのにな」「もっとお金があればいいのにな」と愚痴をこぼすなら、節約をすればいいのです。
給料を上げる努力をするより、節約する努力を先にしましょう。
いくら稼げても贅沢をしていれば、なかなかお金は貯まりません。
いつもの外食を少し減らしたり、古本屋を利用したりすれば驚くほど節約ができます。
私はいつも本を買うときには、まず古本屋へ駆けこむことにしています。
古本屋にある本は、すべて本来の定価より安いものです。
一度誰かが読んだ本を買いとっているため、価格が安いのです。
しかし、値段は半額になっていても、実際はまったくの新書と変わらないきれいさです。
同じ本を買っているにもかかわらず、かかった費用が2分の1、あるいはそれ以下で済むなら、賢い買い物です。
半額で浮いたお金は、働いて余分にもらった給料と同じなのです。