親の援助に頼って勉強するより、身銭を切って勉強したほうが、よく身につきます。
親の援助に頼っていると「親のお金。自分のお金ではない」という意識があるため、勉強するときに気持ちが緩みます。
もちろんまったく勉強ができないわけではありません。
身銭を切って勉強するときの「切迫感」には、かなわないということです。
お金はお金でも、他人のお金か自分のお金かで、本人の気の持ちようが変わってしまいます。
身銭を切ると自分のお金という認識が強くなるため「何とか元を取ってやろう!」と気合が入ります。
私はアメリカに留学していたころ、すべて親のお金で勉強をしていました。
それなりに勉強はできていたのですが、社会人になり、自分のお金で勉強をすると身につく効率がまったく違うことに驚きます。
自分のお金で物を買い始めるようになると、余計な物は買わないようになり、買う物は責任を持とうという気持ちが生まれます。
これは自分のお金でないと、わからないことです。
いくら本を読んでもこのときの感覚は独特で、生きるエネルギーのようなものを感じます。
自分のお金で勉強すればサボることもなくなり、一生懸命なので短期間でよく身につきます。
本を1冊読むにしても「きちんと元を取ってやる!」と自分にムチを入れて読むようになり、当然その分よく頭に入るのです。
習い事をする、本を読むなどといった自分の技能を向上させることに関しては、自分のお金で授業を受けてみることです。
勉強に関しては、身銭を切るか切らないかで、身につく度合いが変わるのです。