「好きなことなら、いつでもやる気が出る」
そう思っている人も多いでしょう。
たしかに好きなことなら、やる気を出すのは簡単です。
好きな勉強なら、自然と意欲が湧くでしょう。
好きな仕事なら、自然とモチベーションが上がるでしょう。
好きなゲームなら、すさまじい集中力で何時間でも熱中できるでしょう。
大好きなことであればあるほど、やる気も勢いよく出てきます。
興味関心のあることなら、やる気が出るのも当然に思えます。
むしろやる気が出ないようにするほうが難しいでしょう。
しかし、ここによくある誤解があります。
「好きなことならいつでもやる気が出る」と思われがちですが、誤解です。
確実にやる気が出るわけではない。
たしかに好きなことならやる気が出やすいですが、あくまで「出やすい」にすぎません。
必ずめらめらやる気が出るわけでもない。
好きなことでも、やる気が出ないときもあります。
たとえば、寝不足です。
寝不足だと、いくら好きなことでも、なかなかやる気が出ません。
睡眠欲は、人の3大欲求の1つ。
睡眠が足りなければ、調子が悪くなって当然です。
頭がぼうっとして、体もだるく感じて、元気もやる気も出にくい。
寝不足になって、なかなかモチベーションが上がらず、苦労した経験があるでしょう。
いくら好きなこととはいえ、睡眠不足では、やる気も元気も出ません。
落ち込んでいて、やる気が出ないときもあるでしょう。
つらいことがあって気持ちが沈んでいると、いくら好きなこととはいえ、やる気が出ません。
心が弱っているときは、気力が出ないのが普通です。
特に理由がないにもかかわらず、やる気が出ないときもあります。
なんとなく気分や調子が乗らず、やる気が出ないときもあります。
「そういうものだ」と思うことです。
「好きなことならいつでもやる気が出る」と思っているなら誤解です。
好きなことでも、やる気が出ないときもあるのです。
ただし、やる気が出ないからじっとしているのはおすすめしません。
じっとしていると、出るやる気も出なくなります。
やる気が出なくて困ったら、とにかく仕事に取りかかりましょう。
やる気を出す基本は、とにかく動くことに尽きます。
いったん仕事に取りかかれば、刺激や変化が生まれます。
だんだん心に火がついて、勢いとスピードが出て来るようになります。
気づけば、やる気モードになっているのです。
やる気があって仕事をするのはもちろんですが、やる気がなくても仕事をしましょう。
最初はやる気がなくても、好きなことなら、すぐエンジンがかかります。