人と会ったり別れたりするときは、挨拶です。
挨拶は、人間関係の基本です。
基本でありながら、極意でもあります。
潤滑油としての役割を果たし、人付き合いのチャンスをもたらします。
元気がなくても疲れていても、できるだけ挨拶を心がけることで、人付き合いがスムーズになります。
きちんと挨拶さえできれば、趣味や性格が違ってもつながりが生まれ、仲良くなるきっかけを生み出すのです。
では、挨拶さえすればいいかというと、そこに注意があります。
複数人が1カ所に固まっていると、まとめて挨拶をすることがあるでしょう。
もちろんまとめて挨拶するのが自然な状況もありますが、まとめて挨拶をするのが癖になっているなら要注意です。
まとめて挨拶をすると、誰に言っているのかわかりません。
相手は「別の人に言っている」と誤解して、半分聞き流すかもしれません。
「誰かが代わりに返事をするだろう」と思い、真面目に挨拶を受け止めなくなります。
挨拶は、お互いが目を合わせるのが基本です。
まとめて挨拶すると、一度に全員と目を合わせることが難しく、中途半端になります。
まとめて挨拶すると、挨拶の意味が半減します。
挨拶を面倒がっていると誤解されると、せっかく気持ちのよい一言も台無し。
誰も振り向いてくれず「挨拶をしたつもり」で終わってしまうでしょう。
まとめて挨拶をすると、人付き合いの運が逃げてしまうのです。
挨拶は、1人ずつするようにしましょう。
相手が3人いれば、1人ずつ挨拶をします。
たとえば、朝、職場にやってきたら、会う人ごとに挨拶をします。
自席の両隣の人に、それぞれ挨拶をします。
帰りに別れるときも、1人ずつ挨拶をするのがベストです。
1人ずつ挨拶をすることで、相手は「自分に向けて言われている」とわかります。
挨拶の言葉がダイレクトに伝わるため、好印象も倍増です。
きちんと相手の名前を呼んで挨拶すれば、ますます好印象です。
もちろん1人ずつ挨拶をするのが難しい場面もあるでしょう。
まとめて挨拶をするほうが自然な状況もありますが、状況が許すかぎり、1人ずつ挨拶を心がけるようにしてみてください。
少し面倒かもしれませんが、その手間暇は人付き合いの運につながります。
挨拶は「1対1」が基本です。
1人ずつ挨拶をすると、人付き合いの運が寄ってくるのです。