あなたを一人前に育てる人は誰でしょうか。
親や先生でしょうか。
上司や先輩でしょうか。
もちろんそれぞれ一人前に育ててくれる代表的存在です。
親は、最も身近な先輩です。
生まれてから最も長く接する存在ですから、受ける影響も甚大です。
知識・言葉・振る舞いだけでなく、生き方・価値観・人生観など、人生の基本を学ぶことになるでしょう。
先生からは多くの学びが得られるでしょう。
教え方の上手な先生なら、難しいこともスムーズに吸収できます。
わかりやすい説明によって、短時間で成績を伸ばすことも可能になるでしょう。
キャリアを積んだ上司や先輩からは、多くのことを学べるでしょう。
参考になるところが多く、生きるお手本をして見せてくれるはずです。
仕事術はもちろんのこと、処世術や社交術など、世渡りに必要なことを多く学べるに違いありません。
もちろんそれぞれ一人前になるために欠かせない存在ではあるのは間違いありません。
しかし、もっと注目すべき、重要人物を見落としています。
あなたを一人前に育てる、本当の指導者は誰なのか。
自分なのです。
誰かに一人前に育ててもらうのもいいですが、まず自力で成長していきましょう。
自分のことは、自分でやるものです。
少なくとも20歳を越えているなら、立派な大人です。
この世に生まれてから20年が経過していることになります。
すでに人生を20年も生きているのなら、自分のことくらいは自分で管理できるようになっておかなければいけません。
知識や教養を身につけたいなら、誰かに教わるのではなく、自分で書籍を購入して勉強します。
わからないところがあれば、すぐ人に聞くのではなく、まず自分で調べます。
やる気が出ないなら、誰かに奮い立たせてもらうのではなく、自分で奮い立たせます。
落ち込んでいるなら、誰かに励ましてもらうのではなく、自分で自分を励まします。
間違ったことをしてしまったら、誰かに叱ってもらうのではなく、自分で自分を叱ります。
誘惑に惑わされそうになれば、誰かに引き留めてもらうのではなく、自分で自分を引き留めます。
自分の一部始終を知っているのは、自分です。
自分のことを一番詳しく知っているのも、自分です。
ですから、あなたを立派な一人前に育てるのも、自分が最もふさわしい人物です。
一人前になるために、誰かを頼るのは卒業しましょう。
たまたま素晴らしい指導者と出会ったならいいですが、出会わなくても、不運を嘆く必要はありません。
自分で自分を戒め、律すればいいことです。
あなたは、自分を指導する指導者であり、自分を経営する経営者です。
あなたを一人前に育てるのは、あなたなのです。