人見知りの克服として、まず挨拶を習慣にしましょう。
朝、知り合いと会ったとき「おはようございます」と挨拶をします。
昼なら「こんにちは」、夜なら「こんばんは」です。
久しぶりに会う人なら「ご無沙汰しています」という挨拶もいいでしょう。
特別な知識も技術も必要なく、誰でもできる行いです。
挨拶をして、相手に迷惑をかけることはありません。
人見知りの原因は、相手に対する警戒心です。
自分から話しかけたくても「相手を怒らせないだろうか」「相手に不快を与えないだろうか」という不安が頭をよぎります。
しかし、挨拶なら、日常の儀礼的な言葉なので、相手を怒らせたり不快にさせたりすることはありません。
むしろ喜ばれます。
誰でも自分に声をかけてもらえると嬉しい気持ちになるでしょう。
自分に声をかけてくれることで、好意や関心を持たれていることがわかるので安心します。
ですから、人見知りの克服は、挨拶から始めるのが簡単です。
知っている人を見かけたら、どんどん挨拶をしていきましょう。
挨拶をして好印象になることはあっても、悪印象になることはありません。
必要最小限の挨拶ではなく、できるだけたくさんの挨拶を心がけるほうがいいでしょう。
挨拶の際は、次の3つのポイントを意識してください。
自分から積極的に挨拶をしましょう。
挨拶をされてから返事をするのもいいですが、できるだけ自分から挨拶をすることが大切です。
競争ではありませんが、競争のような考え方で「先手の挨拶」を心がけたい。
自分から積極的に声をかけることで、相手に好意を伝えやすくなります。
挨拶の際、小さな声や暗い声では印象がよくありません。
できるだけ明るく元気に声をかけることがポイントです。
気分が沈んでいたり元気がなかったりしても、挨拶のときくらいは元気なふりを心がけましょう。
挨拶はほんの数秒です。
声をかける最初の印象がよければ、後に続く会話全体の雰囲気もよくなります。
挨拶をするときは、笑顔を心がけましょう。
いくら積極的な挨拶であっても、無表情や無愛想では印象がよくありません。
大げさな笑顔は必要なく、あくまでほほ笑む程度の笑顔で十分です。
もちろん余裕があれば、白い歯を見せる笑顔が理想的です。
楽しいことがあって笑顔になるのではなく、楽しいことがなくても笑顔を心がけましょう。
笑顔で挨拶をすることで、爽やかで明るい印象が相手に伝わります。
言葉で「仲良くしましょう」と言わなくても「仲良くしましょう」と言っているのと同じことになります。