人見知りとは何か。
人見知りとは「見慣れない人を恥ずかしがって、なかなか打ち解けないこと」をいいます。
しかし、一言で「人見知り」といっても、特徴に応じて種類があります。
人見知りの種類に応じて、克服に向けた対策も異なります。
人見知りの種類は、次の5つが代表的です。
自分が該当するタイプを確認して、克服の近道を発見してください。
人見知りとして最も一般的なのは「苦手な人だけ人見知り」というタイプです。
もちろん苦手な人に対して抵抗があるのは誰でも同じ。
柄の悪い人や怖そうな人など、自分の苦手とするタイプの人からは逃げようとします。
たとえ生理的に受け付けなくても、仕事なら嫌々ながらも、最低限は接していく必要があります。
しかし、人見知りの場合は顕著です。
苦手な人には、徹底的に心を閉ざして打ち解けようとしません。
逃げるように避けたり徹底的に排除したりなど、露骨な拒絶を示します。
苦手な人と一緒に仕事をすることがあっても、警戒心や恐怖心が強いと、自然なコミュニケーションを妨げます。
普通は、社会経験を積んでいくにつれて、苦手な人との接し方も身につけますが、うまくいかないこともあります。
苦手な人を避け続けた結果、苦手な人との対応がますます不十分になります。
苦手な人を避け続けていると、改善はますます遠ざかるばかり。
このタイプの対策としては、やはり自分から「苦手だな」と思う人に話しかけていくことが大切です。
仲良くなる必要はなく、当たり障りのない対応で十分です。
挨拶や雑談くらいならできるでしょう。
苦手な人と接する機会を増やすことで、苦手な人に対する抵抗感が小さくなります。
同性だから接しやすい人もいれば、同性だから接しにくい人もいます。
同性だけ人見知りは、幼少期の経験に原因があります。
たとえば、同性からいじめや嫌がらせを受けた経験があると、同性に特別な警戒心を持ちやすくなります。
苦手の範囲が、個人ではなく同性全体に広がって、人見知りになるケースがあります。
同性だけ人見知りをするタイプなら、同性に対して話しかける対策を重視するといいでしょう。
異性だけ人見知りというタイプは、男子校や女子校だった人によく見られる特徴です。
同じ人間であっても、男性と女性とは性質が異なる点があります。
もちろん異性を前にすると、どきどきするのは誰でも同じでしょう。
特に自分の好みの異性なら、なおさらです。
普通は社会経験の中で異性との接し方に慣れていくものですが、同性しかいない環境では慣れる経験も限られます。
同性しかいない環境にいる時間が長いと、異性との接し方に慣れる機会が少ないため、人見知りになることがあります。
異性だけ人見知りをするタイプなら、異性に話しかける対策を重視するといいでしょう。
最初は抵抗感があって大変ですが、慣れと成功体験を積んでいけば、克服することが可能です。
1回目だけ人見知りであり、2回目から普通に接することができるパターンもあります。
初対面には、初対面特有のマナーやルールがあります。
また出会いには、独特の雰囲気も漂います。
初対面の場に慣れていないと、立ち振る舞いに困ってしまい「1回目だけ人見知り」という状況が発生します。
初対面のマナー・ルール・雰囲気は、本を読んで学べるものではなく、実体験を通して慣れていくしかありません。
知識だけ知っていても、実践で生かせなければ無意味です。
1回目だけ人見知りのタイプなら、挨拶や自己紹介を重点的に訓練すると、克服もスムーズに進みます。
複数人と同時に接するときだけ、人見知りになってしまうパターンもあります。
2人きりなら大丈夫でも、複数人と同時に接するときには、独特の対応が必要です。
全体を見渡しながら気配り・気遣い・空気を読むといった能力が一段と求められるため、苦手とする人がいます。
複数人との接し方に慣れていないと、苦手意識は改善されないままになります。
複数人の前だけ人見知りなら、複数人と接する状況を重点的に経験していく必要があります。
たとえば、飲み会やパーティーなど、大勢が集まる場を利用するといいでしょう。