人生では勝ち負けが関わる場面が存在します。
学校では、成績上位と志望校合格を目指して、頑張って勉強します。
スポーツでは、高得点を上げるために、日々体を鍛え、技術を磨きます。
仕事で営業を担当しているなら、トップを目指して争います。
企業間でも競争の連続です。
より良い商品やサービスを提供しながら、生き残りをかけた戦いを繰り返しています。
「勝ちたい。負けたくない」と思いながら、勉強・スポーツ・仕事に取り組んでいるでしょう。
負けたくないなら、勝つしかありません。
評価されるためにも、勝つしかありません。
勝てば夢に近づけますが、負けると夢が遠のきます。
「競争なんてしたくない」と思っても、人生では避けて通れない道。
社会で生きていると、本人の意思と関係なく、競争の世界の中で戦わなければいけないときもあります。
しかし、勝ち負けを意識していると、いつも闘争心を燃やし続けなければいけません。
いつも競争を意識するため、安心できず、心が休まりません。
勝ち負けを意識すると、目つきがぎらぎらして、表情が険しくなります。
態度が厳しくなって、ぴりぴりした雰囲気が漂います。
競争のストレスにさらされると、精神を消耗しやすくなって、ストレスもためやすくなる。
勝ち負けばかり気にしていると、疲れるのも当然です。
闘争心を燃やすにはエネルギーが必要ですが、そのエネルギーにも限界があります。
あまりストレスをためすぎると、いずれ限界になるでしょう。
では、どうするか。
勝ち負けのない時間を作りましょう。
1人になる時間やリラックスする時間を作って、疲れた心を休ませましょう。
勝ち負けのない時間を作ることで、ストレスやプレッシャーから解放されます。
たとえば、趣味です。
読書・音楽鑑賞・映画観賞なら、勝ち負けがないので、リラックスしながら楽しめます。
ぼんやりとする時間も、時には大切です。
ぼんやりしながら楽しむ散歩や入浴には、勝ち負けがありません。
無意味な時間に思えますが、心を競争から解放できます。
ストレスやプレッシャーがないので、心が休まり、ストレスも解消されていきます。
社会で生きるかぎり、完全に勝ち負けから解放されるのは難しいですが、減らすことならできるはずです。
勝ち負けを気にしない時間を作ってエネルギーが充電されれば、再びエネルギッシュに競争にも立ち向かえるようになります。
たまにはストレスに満ちた世界を抜け出し、穏やかな環境で過ごしましょう。
勝ち負けのない時間は、本当の自分に戻る時間です。