相手が無礼な態度を取ってくることがあります。
偉そうな態度、見下すような発言、非常識な振る舞い。
感情的になっていると、自然と態度や言葉遣いが荒くなります。
態度や言葉遣いが悪いと、ついこちらまで感情的になってしまいます。
「負けてなるものか」
「なめられてはたまらない」
「態度を改めてほしい」
反抗的な気持ちが湧き、だんだんいらいらむかむかしてくるでしょう。
しかし、こういうときこそ、あなたの真価が問われる場面です。
相手につられて自分まで無礼になると、口論の始まりです。
自分まで感情的になると、相手はますます感情的になります。
火に油を注ぐことになり、どんどんエスカレートします。
醜い対立をすれば、人間関係に重大な亀裂を生むことになるでしょう。
口論では終わらず、場合によっては暴力に発展する可能性もゼロではありません。
喧嘩は、同じレベルの者同士でしか起こりません。
相手の無礼な言動を真に受けて、自分まで無礼になってしまうと、結局は相手と同じレベルになります。
では、どうするか。
相手がどんなに無礼でも、自分は礼儀を貫きましょう。
相手の態度や言葉遣いがどれだけ悪かろうと、自分は礼儀よく対応します。
相手の言葉遣いが乱暴でも、敬語を貫きましょう。
相手の態度が偉そうでも、謙虚な態度を貫きましょう。
焦った表情は見せず、余裕のある表情を心がけましょう。
相手が喧嘩を売ってきても、真面目に受け止めず、さらりと低姿勢で受け流します。
たとえ相手が暴力を振るってきても、正当防衛を除き、やり返さないことです。
不快な気持ちになっても、表に出さず、ぐっと抑えることが大切です。
冷静になりにくい場面かもしれませんが、できるだけ平常心を心がけ、礼儀を貫きましょう。
呼吸を整えると、心も落ち着きやすくなります。
あなたが礼儀を徹底していると、相手はあなたにつられてだんだん冷静になってきます。
だんだん平常心が戻ってきて、1人でうるさく騒いでいる自分が恥ずかしくなるでしょう。
結果として、怒りや興奮が静まるのも早くなります。
トラブルを避けるのを防いだり、トラブルの早期沈静化にもつながったりします。
相手がどんなに無礼でも、自分は礼儀を貫きましょう。
礼儀を貫くことが、大人の対応です。