悪条件に怒る人がいます。
その人は、悪条件があるとわかった瞬間、険しい表情になります。
不機嫌な様子で、ぶつぶつ文句を言い始めます。
「どうしてこんなに条件が悪いのだろう」
「こんなに条件が悪いと、いい仕事ができない」
「悪条件では、失敗するも同然だ」
あげくの果てには、悪条件にした犯人捜しまで始めます。
たしかに悪条件が多いと、失敗しやすくなるでしょう。
悪条件が多ければ多いほど、障害が増えて、仕事をスムーズにできなくなります。
ストレスが多いとわかっているので、なかなかやる気も出ません。
不平不満ばかりを並べ、行動しないので、仕事が成果に結びつきません。
怒ることにエネルギーを使っているので、いざ本番でも仕事がうまくいかないのです。
しかし、悪条件のとき、誰もが怒るわけではありません。
悪条件を喜ぶ人もいます。
悪条件を喜ぶ人は、悪条件をポジティブに受け止めているのが特徴です。
悪条件は、見方を変えれば、素晴らしいチャンスです。
実力の差を見せつけるチャンスになるでしょう。
試験では、難易度の高い問題のほうが差をつけやすいように、仕事でも、難易度の高い業務のほうが、差をつけやすくなります。
実力を鍛えるチャンスにもなるでしょう。
悪条件だからこそ、成長の機会になります。
難しいことに挑戦するため、能力を高める機会になります。
「どうすればうまくいくだろうか」と試行錯誤しなければいけないので、思考力が鍛えられます。
ストレスに耐えなければいけないので、メンタルも鍛えられます。
悪条件をうまく活用できれば、飛躍のチャンスに変えることができます。
悪条件だからこそ選択肢を絞ることができ、仕事に集中しやすくなります。
余計な仕事をしなくて済むので、無駄を省けます。
仕事で成功するには「悪条件を利用してやる!」と思うくらいでなければいけません。
悪条件は、怒るものではなく、喜ぶもの。
悪条件に振り回されるのではなく、むしろ振り回してやりましょう。
悪条件は、恐れるものではなく、利用するものでもあります。
悪条件に怒る人がいれば、喜ぶ人がいます。
あなたはどちらですか。
願わくは、喜ぶ人になりましょう。
悪条件くらいめげないことです。
そもそも最初から好条件がそろっているほうがまれです。
どんな仕事でも、悪条件が1つや2つあるのが普通です。
むしろ悪条件があったら喜びましょう。
悪条件を生かして、チャンスと勢いに変える人が成功するのです。