仕事の差はどこに出るのか。
大きな仕事ではありません。
小さな仕事です。
多くの場合、小さな仕事になると、油断して手抜きをしがちです。
「小さな仕事だから手抜きしてもいいよね」
「小さな仕事なんて誰も見ていない」
「小さな仕事を頑張っても効果がない」
たしかにスポットライトを浴びる仕事ではないでしょう。
少しくらいミスをしても問題なく、会社の利益に直接関係するというわけでもありません。
小さな仕事に少しくらいミスがあっても「謝れば済む」「やり直せば済む」と思う気持ちもあるでしょう。
会社に所属すれば、しょせん自分は歯車の1つ。
ミスをしても「代わりはいくらでもいる」「代わりに誰かがやってくれる」と思ってしまいます。
しかし、そうした小さな仕事を手抜きする人にかぎって、大きな仕事も頑張れません。
いざ大きな仕事に着手しようとしても、普段から仕事の基本ができていないため、あたふたします。
経験も実績も積んでいないで大きな仕事をするのは、失敗しに行くようなもの。
また普段頑張っていない人が、急に頑張ることは難しい。
プロや社会人としての自覚も足りません。
小さな仕事を軽視している人は、油断と慢心の心があるため、大きな仕事も甘く考えます。
仕事に対する責任感や忍耐力が養われていないため、根気や集中力が不足して、スムーズに仕事ができない。
基礎や基本の不足や、仕事に対する責任感や忍耐力の甘さが、大きな仕事で露呈します。
小さな仕事を頑張れない人は、大きな仕事も頑張れないのです。
だからこそ、あらためて冒頭の一言を思い出したい。
仕事の差はどこに出るのか。
大きな仕事ではありません。
小さな仕事です。
仕事の差は、大きな仕事ではなく、小さな仕事に現れます。
普段の小さな仕事こそ、一生懸命になることです。
小さな仕事は、基礎や基本を鍛える機会でもあります。
きちんと能力を高め、成長を繰り返し、こつこつ実績を積んでいれば、仕事の守備範囲がどんどん広がります。
普段から責任を持って仕事をしていれば、いざ大きな仕事を任せられたときも、責任を持ってスムーズに対応できるでしょう。
どんな仕事でも、常に一生懸命に取り組むことです。
特に雑用全般は「小さな仕事」と思って手抜きしがちですが、そういうところこそ仕事の差が出ます。
お茶くみ・買い出し・コピー取りを命じられたら、社内で一番のプロを目指したい。
仕事の規模にかかわらず、常に本気で頑張ることです。
小さな仕事の一つ一つは、大きな仕事に向かう階段です。
1歩は小さくても、着実な実績です。
小さな仕事を頑張れる人は、大きな仕事も頑張れるのです。