世間では「諦めてはいけない」という言葉をよく耳にします。
「一度始めたら、途中で中断してはいけない」
「とにかく最後まで貫くこと」
「何が何でも最後まで責任を果たさなければならない」
途中で「するべきではなかった」と気づいても、言いにくい雰囲気が漂っていることもあるでしょう。
特に自分の希望で選んだことなら、なおさら弱音を吐きにくい雰囲気が漂うはずです。
しかし、人間には限界があります。
頑張ることも大切ですが、限界を無視した頑張り方は危険です。
不可能に挑戦するのは勇ましくて立派ですが、不可能は不可能。
肉体も消耗品です。
頑張りすぎて適度を超えると、体を壊す可能性もゼロではありません。
特に健康問題はデリケートです。
一度健康を失ってからでは、完治に長い時間がかかったり、時には手遅れになったりすることもあります。
たまには諦めてもいいのです。
「これは無理そうだ」
「自分の限界を感じる」
「これ以上頑張ると、体調に悪影響が出そう」
限界を感じたら、素直に諦めましょう。
見栄も体裁も気にせず、つまらないプライドも捨ててしまう。
それは情けない姿に見えるかもしれません。
恥ずかしい思いをすることもあれば、非難や誹謗中傷を受けることもあるかもしれませんが、それでもいいのです。
笑う人は笑わせておけばいい。
言いたい人には言わせておけばいい。
余計な意地を張って、体を壊すくらいなら、素直に諦めたほうが賢明です。
もし諦めにくいなら、諦めることを「前進」と考えれば、決断する勇気が出やすくなるでしょう。
そのとき諦めたとしても、自分がレベルアップしてから再挑戦すれば、あっさり達成できるかもしれません。
そのタイミングの達成にこだわらず、もっと長期的な視点で考えてみてください。
たまには諦めてもいい。
諦めることも、価値のある選択です。