論理的思考を妨げる見えない敵。
それは、先入観や思いこみです。
私たちは日々、多くの情報にさらされながら生きています。
情報源はさまざまです。
新聞・テレビ・雑誌・ラジオ・インターネット。
人から聞く話も、情報源の1つです。
情報の多くは知識や教養として役立ちますが、一方で先入観や思いこみといった余計な副産物も生じやすくなります。
先入観や思い込みのほとんどは無自覚です。
先入観や思い込みは、癖のようなもの。
人から見ると不自然ですが、本人にとっては普通の状態になっているので、なかなか気づけません。
先入観や思い込みを持った結果、論理的思考をする際、いつの間にか色メガネで考えてしまうことが少なくありません。
先入観や思い込みがあると何が怖いか。
それは、誤った結論を導いてしまうことです。
正しく論理的思考を行うためにも、できるだけ先入観や思い込みを取り払うことが必要です。
先入観や思い込みは、生活で役立つことがある一方、論理的思考では、できるだけ取り払うことが大切です。
そこで必要なのは、まず自分の先入観や思い込みに気づくことです。
自分の知識や知恵に自信を持つのはいいですが、疑う気持ちも大切です。
先入観や思い込みで考えようとしていないか、自分に問いかけてみてください。
「先入観や思い込みで考えていないか」と。
シンプルな一言ですが、客観性を見いだす効果は抜群です。
落ち着いて自問すると、ふと先入観や思いこみで考えている自分に気づけることがあります。
自分では「普通」「当たり前」と思っていることでも、冷静に考えてみると、偏った考えに気づけるでしょう。