執筆者:水口貴博

論理的思考力を鍛える30の方法

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勘を働かせることで、論理的思考の近道を見つけやすくなる。

勘を働かせることで、論理的思考の近道を見つけやすくなる。 | 論理的思考力を鍛える30の方法

論理的思考では、勘を取り入れることも大切です。

勘とは、知識・経験・熟慮に基づかず、直感で判断することをいいます。

「第六感」と呼ばれることもあります。

「論理的思考に勘は不要」

「勘に頼るのは、論理的ではない」

「論理的思考に、勘を取り入れるなんて言語道断」

そう思う人もいるかもしれません。

たしかに勘には、根拠も証拠もありません。

ぼんやりした感覚です。

勘が働いた理由を説明できないことも少なくありません。

そもそも勘と論理は対照的なことであるため、ひも付かないと考える人も多いはずです。

しかし、時として勘は、論理的思考に役立つことがあります。

たとえば、仮説です。

仮説を立てるときには、さまざまな可能性を考えることになるでしょう。

このとき、勘を働かせて「こうではないか」と仮説を立てます。

勘を働かせて仮説を立てることは重要です。

また、勘という論理を無視した考え方を取り入れることで、意外な突破口を見いだすこともあるでしょう。

勘は根拠がないと思われがちですが、完全に根拠がゼロというわけではありません。

勘は、今までの知識や経験が元になっています。

ある出来事に直面したとき、記憶から似たような過去の出来事を検索して、ぼんやりした感覚として湧き出てきます。

ぱっと表れては、さっと消えます。

いわば、勘とは、水面にある無意識が、一瞬だけ顕在意識として表面化した状態です。

もともと自分の知識や経験が元になっているので、完全に根拠がゼロというわけではないのです。

すべてを勘で進めるわけにはいきませんが、判断に迷ったときには、勘を頼りにして考えてみることも大切です。

「なんとなくこうではないか」という考えは、証明では使えませんが、仮説ではどんどん活用していきたい。

無意識の力を利用することで、新しい発想やアイデアが生まれやすくなります。

勘を働かせることで、論理的思考の近道を見つけやすくなるでしょう。

論理的思考力を鍛える方法(26)
  • 論理的思考に、時には勘を取り入れてみる。
考え抜いて出た結論を、誰かに説明してみる。

論理的思考力を鍛える30の方法

  1. なぜ論理的思考力が必要なのか。
  2. 論理的思考力は、本を読むだけでは鍛えられない。
  3. 学校教育で身についた一問一答の呪縛から解放されること。
  4. 論理的思考力を鍛える基本。
    素朴なことに疑問を持って、理由を考える。
  5. 論理的思考力とは、筋道を立てて考える力。
    早く結論を出す力ではない。
  6. 情報が不足していれば、論理的思考も難しい。
  7. まず自分で考えるのが基本。
    安易に相談しようとしない。
  8. 頭の中だけで考えず、書き出してみる。
  9. すぐ解答を確認する癖があると、思考力は鍛えられない。
  10. 言葉の意味や定義を理解しているか。
    誤解していないか。
  11. 話し方が曖昧だと、論理も曖昧になる。
  12. 視点の数だけ思考が深まる。
  13. フレームワークを、論理的思考に生かす。
  14. 論理的思考に必要なのは、感情ではなく、理性。
  15. 先入観や思い込みで考えようとしていないか自問する。
  16. 論理的思考には、情報の整理整頓が欠かせない。
    きちんと分類して、きれいにまとめる。
  17. 事実と事実以外を分けて考えるようにする。
  18. 「収束的思考」と「拡散的思考」を使い分けることで、思考力を鍛える。
  19. 論理的思考を深める2つの質問。
    「だから何?」「それはなぜ?」
  20. 仮説だけで満足しない。
    検証の手間暇を怠らない。
  21. 前提や初期設定が間違っていないか。
  22. 結論から話すだけで、論理的思考力が鍛えられる。
  23. 「どこかに必ず正解はある」と信じることで、思考力の底力が目覚める。
  24. 休憩を入れることで、論理的思考が深まることもある。
  25. なかなか正解が見つからなくても、諦めない。
    筋力に限界はあるが、思考力には限界がない。
  26. 勘を働かせることで、論理的思考の近道を見つけやすくなる。
  27. 考え抜いて出た結論を、誰かに説明してみる。
  28. 説得するための客観的データがないときは、経験が役立つ。
  29. 議論や討論の場は、論理的思考力を鍛えるチャンス。
  30. 楽しむ気持ちこそ、論理的思考力を鍛える最大のコツ。

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