論理的思考力を鍛えるには、まず自分で考えるのが基本です。
もちろん人に相談することが悪いわけではありません。
十分考えた結果、それでも正解が見つからないときは、人に相談するのもいいでしょう。
知識も知恵も経験も、自分だけでは限られています。
人の知識や知恵を拝借することで、問題解決が早くなるでしょう。
相談相手が知っていることなら、ストレートに正解を教えてくれるかもしれません。
たとえ正解が得られなくても、何らかのヒントが得られるでしょう。
ユニークな発想・新鮮なアイデア・鋭い考え方などが得られ、問題解決の突破口になることがあります。
また、ずっと1人で抱え込んでいるのはよくありません。
研究なりビジネスなり、期限があるなら、きちんと間に合うように調整することが大切です。
1人で考えてもわからないことは、人の協力が必要です。
自分で十分考え抜いた末、どうしても答えが見つからないときは、むしろ積極的に相談するほうが適切です。
しかし、自分でろくに考えもせず、すぐ人に相談するのはよくありません。
人に相談すると、簡単に正解が見つかりやすくなる分、自分で考える機会が少なくなります。
すぐ相談する癖がつくと、考えることから逃げることになるため、論理的思考力が向上するどころか低下するでしょう。
問題に取り組む際、まず自分で考えるのが基本です。
時間の許すかぎり、最初は自分なりに考えましょう。
できるだけ深く考えてみる。
知識・知恵・経験を総動員させて、あらゆる可能性を探ってみる。
頭の中で考えるだけでなく、紙に書き出してみる。
時には勘を働かせてみる。
しっかり脳に汗をかくことです。
結論は出なくても、頭を動かすことが大切です。
「こうではないか。ああではないか」と苦しみながら悩むのは、論理的思考力のトレーニングが行われている状態です。
あれこれ悩んでいる最中、論理的思考力が鍛えられています。
考えるだけでなく、検証をしてみるのもいいでしょう。
頭を動かすだけでなく、手や足も動かしてみます。
自分のできる範囲なら、実際に検証したほうが、短い時間で結論が出ることがあります。
検証によってデータが取れると、正解を見つける手がかりになり、論理的思考力を発展させるヒントになるでしょう。
無制限に考える必要はありませんが、最初は自分の頭で考えることです。
人に相談するのは、ある程度まで自分で考えてからです。
十分考えたうえで人に相談すれば、相手もしっかり相談に乗ってくれるでしょう。