舞台は生ものです。
ちょっとした音や光が、雰囲気に影響します。
特に気をつけたいのは、携帯電話です。
舞台前は、携帯電話を電源から切っておきましょう。
「マナーモードでもいいのではないか」と思う人もいるかもしれません。
たしかにマナーモードなら、着信音はなくなりますが、問題は振動音と光です。
電話やメールがあったときの振動音は、意外に目立ちます。
ぶるぶるとした振動は、小さくても音であることに変わりなく、周りの人の迷惑になるでしょう。
また、時間やメールの確認で携帯電話を見るだけでも、画面の光は強く、周囲の迷惑になります。
薄暗い中のブルーライトは、もはや懐中電灯を照らしているのと同じです。
ちょっとした音や光であっても、演出の妨げになります。
したがって、携帯電話は、マナーモードより電源から切っておくほうが安心です。
電話もメールも、一切できません。
不便に感じるかもしれませんが、考え方を変えれば、これはメリットでもあります。
外界から遮断された状態のほうが、舞台にしっかり集中できるでしょう。
役者たちは、本番までに長い時間をかけ、汗を流して何度も練習を繰り返してきました。
役者たちの努力を考えれば、きちんと電源を切っておくのが一番だとわかるでしょう。
ほんの2、3時間の我慢です。
携帯電話は電源を切って、舞台の世界にのめり込みましょう。