演目によっては、役者が観客席まで近寄ってくることがあります。
迫力や臨場感を出すためもあれば、ちょっとした演出やサービスで客席に近づくこともあります。
役者が至近距離まで近づけば、やはり興奮します。
本人が目の前までやって来れば、舞い上がり、興味本位で触れてみたくなる人もいるでしょう。
手を伸ばしたくなりますが、ちょっと待ってください。
役者が至近距離まで近づいた興奮で、触りたくなる気持ちはわかります。
しかし、触ったりつかんだりした結果、役者を転ばせることがあれば、舞台の進行が乱れます。
最悪の場合、けがをさせてしまうこともあるでしょう。
けがの大きさや打ちどころによっては、その後の公演にも影響します。
興味本位で触ったことが、大きなトラブルに発展する可能性があるのです。
触りたくても我慢して、見るだけにしておきましょう。
近くまで寄ってきたから触ってよいという意味ではありません。
役者が客席まで近寄ってきても、迫力と臨場感だけ楽しむのがマナーです。