履歴書の資格の欄には、取得している資格を書きます。
「取得している資格をすべて書こう。たくさん資格があればアピールになるだろう」
そう思いますが、ちょっと待ってください。
取得している資格をすべて書けばいいのかというと、違います。
もちろんTOEICや漢字検定など、どんな職種でも通用する資格ならいいのです。
一般に知れ渡り、幅広く活用されることが期待できる資格なら、職種にかかわらず、堂々と書けばいいでしょう。
しかし、仕事に無関係の資格は、記載に注意が必要です。
たとえば、IT関係の企業向けの履歴書で、鉄道・アニメ・音楽関係の検定などを書くのは、ふさわしくありません。
取得している資格が事実でも、仕事に無関係の資格は「企業の売り上げに貢献しない」と判断されます。
場合によっては「別の業界に就職したほうがいいのでは」と、誤解を招く可能性もあるでしょう。
また、資格をたくさん書きすぎると、本当に強調したい資格が目立ちにくくなります。
仕事に無関係の資格は、あえて書かない勇気が必要です。
資格を書くなら、仕事につながるような資格を、厳選しましょう。
IT業界なら「LPIC」「Oracle Master」など、ITに関係した資格です。
アパレル業界なら「カラーコーディネーター」「色彩検定」など、ファッションに関係した資格です。
仕事につながる資格を厳選することで、採用担当者は「企業の利益に貢献してくれそうだ」という期待を抱くのです。