就職活動において、OB・OG訪問は必須ではありません。
あくまで自発的に行うものであり、したくない人は、する必要はありません。
実際のところ、OB・OG訪問をしようとすると、手間がかかります。
「OB・OG訪問が恥ずかしい」
そう思って、逃げ腰になっていませんか。
会話に自信がなかったり、初対面が苦手であったりなど、避けたい理由はさまざまでしょう。
あなたの回りに、OB・OG訪問をしている人は、どのくらいいるでしょうか。
おそらく少ないのではないでしょうか。
そもそも「OB・OG訪問」という言葉すら、聞き慣れないかもしれません。
(1)OB・OGを紹介してもらう
まず、就職したい企業に先輩がいないか、確認することから始まります。
一般的には、大学の就職課に行けば、スムーズに確認できるでしょう。
企業に面接するなら、OB・OG訪問をおすすめします。
特に人気企業や大企業に面接するなら、必須と言っていいでしょう。
その企業の理解を深めるためにも、事前にOB・OGと会って、情報収集が必要です。
多くの人が見落としがちな、OB・OG訪問先があります。
親です。
親は、身近すぎる存在のため、すっかり見落としていることがあります。
女性がOB・OG訪問をする場合、連絡しやすい先輩から訪問するのが一般的でしょう。
もちろん基本はそれでいいのですが、少し意識したいこともあります。
訪問相手を選べる状況があるなら、できるだけ女性の先輩を優先させるほうが安心です。
OB・OG訪問を申し込むと、突然、志望動機を聞かれることがあります。
なぜ、志望動機を聞こうとするのでしょうか。
それは、あなたの熱意を確認するためです。
人脈を通してOB・OGと連絡を取れても、残念な返事が返ってくることがあります。
「忙しくて、会うのは難しい」
「最近、仕事が忙しくてね」
「電話やメールが面倒。突然訪問してもいいのではないか」
いわゆる、出待ちです。
事前の連絡もなく、突然OB・OG訪問するのも、1つの方法です。
OB・OG訪問は、突然の訪問は避け、事前に連絡をしましょう。
先輩は、すでに働いている社会人です。
いきなり出向いて、話をうかがおうとするのは、失礼です。
一般的にOB・OG訪問は、カフェやレストランで行います。
先輩の都合に合わせたほうが好印象ですから、先輩の勤め先から近い店を優先するのがマナーです。
ただし、カフェやレストランとはいえ、雰囲気は店によって大きく異なります。
OB・OG訪問は、1対1でなければいけないルールはありません。
状況によっては「複数人でOB・OG訪問をしたい」と思うこともあるでしょう。
「複数人が1人の先輩から話を聞く」というスタイルです。
企業のウェブサイトを確認すると、次のような注意書きを見かけることがあります。
「当社は、OB・OG訪問を受け付けておりません」
企業によっては、最初からOB・OG訪問を断っているところがあります。
同じ約束の時間でも、学生と社会人では、考え方が違います。
学生の場合「約束した時間までに到着すればいい」という考え方が多いのではないでしょうか。
もちろん約束の時間前に到着さえすれば、間に合っていますから、約束どおりです。
OB・OG訪問は、時間を要するため、長時間滞在できる場所で行われます。
企業の会議室である場合もありますが、一般的には、喫茶店やレストランなどが中心になるでしょう。
お店に入れば、注文しないわけにはいきません。
OB・OG訪問の際、言ってしまいがちな一言があります。
「いろいろ教えてください」です。
面接のこと、企業のこと、社会のことなど、教えてほしいことが山ほどあるため、つい言ってしまうのでしょう。
OB・OG訪問でよくありがちなのは、話の脱線です。
聞きたいことからどんどん話がそれてしまい、収拾が付かなくなることがあります。
福利厚生をしているうちに、社員旅行の話になる。
OB・OG訪問は、正式な面接ではありません。
非公式であり、ある程度、柔らかい雰囲気が許されます。
場所も、喫茶店やレストランなどが一般的で、話しやすい雰囲気になるでしょう。
挨拶と自己紹介が終われば、さっそくノートを取り出し、質問を始めましょう。
「いきなり質問を始めると失礼ではないか」と思いますが、逆です。
むしろ、だらだらした時間を過ごすほうが失礼でしょう。
OB・OG訪問では、企業のウェブサイトに載っている情報を聞かないようにしましょう。
企業のウェブサイトに載っている情報を聞くと「企業のウェブサイトを見ていないな」とばれてしまいます。
「事前準備が不足している」と思われ、OB・OGをがっかりさせるでしょう。
OB・OG訪問での質問は、基本的に自由です。
自分が気になることを、どんどん聞いていけばいいでしょう。
ただし、自由とはいえ幅が広く、質問がうまく思い浮かばない人もいるでしょう。
質問するときは、質問順にも注意しましょう。
いきなり、デリケートな質問から始めるのは、避けたほうが賢明です。
たとえば、残業・休日出勤・有給休暇・収入などです。
OB・OG訪問で聞きたい質問例があれば、逆に聞かないほうがいい質問例があります。
意欲がないと誤解されたり、企業を疑ったりする質問は避けたほうがいいでしょう。
ふざけたような質問も、避けるのがマナーです。
履歴書を確認してもらうのは、親・先生・友人だけではありません。
OB・OG訪問でも、先輩にも履歴書を確認してもらいましょう。
企業に特化した履歴書の確認は、OB・OGが適任です。
OB・OGと連絡の際に確認するのは、会える日時や場所だけではありません。
どのくらい時間を確保できるかも、確認しておきましょう。
30分かもしれませんし、2時間かもしれません。
OB・OG訪問をすれば、ほかの社員を紹介してもらえないか、尋ねてみましょう。
一連の質問が終わり、履歴書の確認も終わって、最後の段階で尋ねるといいでしょう。
社員であるOB・OGは、当然、別の社員とのつながりもあるはずです。
OB・OG訪問の後は、お礼を伝えましょう。
会って話を聞いて終わりというのは、就職活動をする人として好ましくありません。
面接が終わったときと同様、OB・OG訪問が終わった後も、お礼の連絡を入れましょう。
お礼のメールは、OB・OG訪問が終わった直後だけとは限りません。
余裕があれば、近状報告を心がけるといいでしょう。
近状報告は、定期的でも不定期でも自由です。