道端で、つまずいて転んでしまいました。
振り返ってみると、足元に段差がありました。
普通に考えれば、転んだ原因は、足元の段差であると思います。
しかし、違うのです。
本当の原因は、疲れです。
疲れがたまると、足元の段差を見落としやすくなり、つまずきやすくなります。
疲れのため、よろけた体勢を立て直す余裕もなく、転んでしまうのです。
大切なのは、転んだ後にする行動です。
転んだことによる遅れを取り返そうと思い、焦って急ぐのはよくありません。
疲れのせいで、また転ぶことでしょう。
つまずいて転んだら、少し一休みです。
疲れが原因ですから、回復が優先です。
心と体を休ませてから、また歩き出せば、次からは問題なく歩めるようになります。
人生でも同じです。
何かにつまずいたとき、出来事が悪いのではありません。
足元の段差に気づかないくらい、疲れている状態がいけないのです。
一生懸命になりすぎています。
人生の遅れを取り戻そうとして、無理をして急ぐのではありません。
無理をして急ぐと、また転んでけがをするでしょう。
人生で焦ったら、危ないです。
そういうときこそ、休憩です。
「休憩などしていられない」と思えば、ますます休憩が必要です。
自制心を失っている状態です。
大切なことを見落として、取り返しのつかないことになる場合もあります。
しっかり心と体を休ませて、疲れを取り、落ち着きを取り戻しましょう。
きちんと休んでからまた歩き出せば、問題なく歩めるようになります。