誕生日を迎えた人に「おめでとう」と祝うと、意外な返事が返ってくることがあります。
「祝わなくてもいいよ。誕生日のことは忘れてほしい」
「誕生日が嫌だ。これ以上、年を取りたくない」
年齢が上がったことに対して、ネガティブな返事が返ってくるのです。
たしかに年を取れば、しわも白髪も増えます。
筋力が弱ったり、視力や記憶力が落ちたりするでしょう。
自分の価値が目減りしているようで、落ち込むのです。
気持ちはわかります。
しかし、誕生日を迎えることは、悲しいことではありません。
誕生日を迎えた人には「おめでとう」と祝うのが定番ですね。
忘れていませんか。
誕生日を迎えた人に「おめでとう」と祝う、本当の意味を。
いま一度「おめでとう」と祝う本来の意味を、思い出してみませんか。
誕生日とは、単に、誕生した日を記念する祝いだけではありません。
「今日まで長く生きてこられてよかったね。年を取れることは素晴らしいことだよ。おめでとう」という意味です。
年が取れることは、素晴らしいことです。
世の中には、年を取りたくても、取れなかった人がいます。
思いがけない事故に遭い、早くにこの世を去った人々です。
もっと長く生きて、やりたいこともあったでしょう。
叶えたい夢もあったでしょう。
しかし、事情のため、すべて、叶わない夢になりました。
そうした人に比べれば、なんと恵まれているのでしょうか。
生きていれば、つらいこともありますが、楽しいこともあります。
1日でも、長く生きられることは、素晴らしいことです。
幸せなのです。
だから、誕生日に「おめでとう」と祝うのです。