涙を、今すぐ流そうと思っても、流すことができません。
涙は、いつでも流せるものではありません。
涙が出るのは、どういうときでしょうか。
悲しいことがあったときや、懸命の努力が報われたときなどです。
悲しいことがあったときには、悲しい涙を流します。
懸命の努力が報われたときには、嬉しい涙を流します。
思いが胸いっぱいになってあふれたとき、涙がこぼれます。
涙が出そうになったとき、我慢するのはよくありません。
涙は、流すためにあります。
たくさん涙を流すのは、弱いからではありません。
いろいろな深い経験をする機会が多いから、よく涙を流します。
すなわち、涙の数が多いほど、貴重な経験もできていることになります。
人生では、涙を我慢するのではありません。
逆です。
涙を流す機会を増やす努力が必要です。
人の気持ちが理解できるようになったり、自分の夢を実現しやすくなったりするからです。
涙の数だけ、大人になれます。
泣くことが少ない人より、よく泣く人のほうが、人生を深く味わっています。
泣き虫ほど、大きく成長できるのです。