疲れるのはいいのです。
一生懸命頑張った証拠です。
しっかり頭や体を働かせた証拠です。
疲れとは無縁の人生を実現したいところですが、現実には困難です。
人間はロボットとは違い、疲れる生き物です。
スポーツであれ立ち仕事であれデスクワークであれ、頑張れば疲れます。
疲れの正体は、疲労物質「乳酸」です。
筋肉を動かしていると筋肉中に乳酸がたまり始め、これが疲れの感覚をもたらします。
生きていくうえで疲れは避けて通れません。
頑張れば頑張った分だけ疲れて当然です。
集中した後には、どっと疲れが襲ってくるでしょう。
仕事を頑張った後は、大きな疲れを感じるでしょう。
肉体労働であれ頭脳労働であれ、長時間に及ぶ仕事であれば、それだけ大きな疲れを感じます。
疲れることは、おかしいことでも恥ずかしいことでもありません。
むしろ素晴らしいことです。
「疲れた=頑張った」です。
「本当に疲れた=本当に頑張った」です。
疲れは頑張った証しですから、疲れている自分に誇りを持つことが大切です。
さて、疲れるのはいいのですが、注意したいことがあります。
疲れをためるのはいけないのです。
「疲れる」と「疲れをためる」は別物です。
疲れを放置してため続けると、集中したくてもできなくなり、頑張ろうにも根気が出なくなります。
どんどん体が重くなって倦怠感がエスカレートしていき、翌日の仕事に支障を来します。
疲れをためないためにはどうすればいいのでしょうか。
まず大切なのは「睡眠」です。
人にとって睡眠は3大欲求の1つであり必要不可欠です。
1日7時間以上の睡眠を心がけましょう。
日頃から十分な睡眠を心がければ、それだけ疲れも取れていきます。
バスタイムにも工夫の余地があります。
疲れを取るなら、シャワーより入浴のほうが効果的です。
きちんと湯船に浸かったほうが、全身が温まって血行が良くなり、ほどよく汗もかくので、乳酸の排出を促せます。
時間に余裕があれば、半身浴もおすすめです。
見落としがちなのは、ストレッチやマッサージです。
ストレッチやマッサージで血液循環を促すと筋肉の凝りが解消されます。
筋肉に柔軟性が戻ることで、筋肉中の乳酸がスムーズに排出されるようになります。
ストレッチやマッサージにはリフレッシュやストレス解消の効果もあるので、心身の疲れを癒したいときにはもってこいです。
規則正しい生活を心がけることも大切です。
私たちには「体内時計」があります。
昼夜逆転の生活になっているなら、なるべく日中中心の生活を心がけたほうがいいでしょう。
これらを心がけているにもかかわらず疲れが取れないなら、病気の可能性もあるので一度病院で診てもらうのがいいでしょう。
充実した人生を送るためには、疲れをためないことが大切です。