いらいらする人は「電車は座るもの」という考え方になっています。
電車に乗るやいなや、すぐ座れる席を探していませんか。
「どこか空いている席はないかな」ときょろきょろ見回します。
席がなければ、残念な気持ちになり、小さなため息をつく。
もちろん座ってゆっくりしたい気持ちはわかります。
へとへとに疲れているときは座って休憩したくなるでしょう。
席が空くやいなや、椅子取りゲームのようにさっと座ろうとしている人も多いのではないでしょうか。
しかし「電車は座るもの」という考え方になっていると、思いどおりにいかなかったとき、ストレスを感じます。
座れる席がなかったり別の人に先を越されたりすると、いらいらしてしまいます。
「ちょうど座ろうとしたいたのに!」と悔しい気持ちになるでしょう。
ぎりぎりアウトが一番悔しい。
トラブルがあったわけでもないのに、不快な気分がになってしまいストレスを感じることになる。
いらいらすると自律神経の乱れを引き起こし、体の調子に悪影響を及ぼしたり疲れを感じやすくなったりするのです。
そこで考え方を変えてみましょう。
電車は「座るもの」から「立つもの」という考え方に切り替えるのです。
「電車は立つもの」と思えば、いらいらすることが減ります。
電車に乗って、きょろきょろ見回すことがなくなります。
空席がなくても、がっかりしたりいらいらしたりすることがなくなります。
「席が空かないかなあ」と念じることもなくなります。
席が空いたとき、椅子取りゲームで競走することもなくなります。
立つことは、ちょっとした運動にもなります。
立っているだけでも筋肉を使い、カロリーも消費します。
たとえば、体重60キロの人の場合、30分ほど立っていると60キロカロリーを消費します。
小さなカロリーかもしれませんが、継続は力です。
これを毎日続ければ、消費カロリーの底上げにつながり、筋肉量の維持やダイエットにも効果的です。
もともと私たち人間は、起立姿勢が基本です。
人類は直立二足歩行することで進化を遂げてきました。
長時間の座位姿勢は死亡リスクを高めるという研究結果も報告されています。
できるだけ起立時間を増やしておくほうが健康的です。
最初から「電車は立つもの」という考え方になれば、いらいらすることがなくなるのです。
立っていれば、じっくり外の景色も楽しめます。
窓から外の景色を眺めていると、リフレッシュやストレス解消に効果的でしょう。
ポスターや車内広告に目を向けると「時代の今」を感じることもできます。
何らかのヒントや気づきが得られ、仕事に役立つアイデアにつながるかもしれません。
電車は「座るもの」より「立つもの」と考えたほうが、心にも体にも健康的です。
「電車は立つもの」という考え方を前提にすれば、いらいらいすることも減るのです。