心の安定を保つ上で参考になるのは、日光東照宮の三猿です。
「見ざる、聞かざる、言わざる」で有名でご存じの方も多いでしょう。
三猿とは猿を擬人化したものであり、子どもの健やかな成長するうえで大切な教えが込められています。
「良いものだけ取り入れ、悪いものは避け、素直で健やかに成長せよ」という意味を暗示したものです。
日光東照宮の三猿の前は、いつも大勢の人だかりができていて大人気です。
これは子どもの成長だけでなく、大人にとっても参考になるところがあります。
悪いものは見ないことです。
悪いニュースを見ても、心が乱れてストレスになるだけです。
悪いニュースは関心を集めますが、一方でネガティブに満ちていて、気分に悪影響を及ぼします。
不快にさせるものがあれば、そっと目をそらしましょう。
テレビのスイッチをオフにしたり、インターネットで悪い書き込みを見ないように心がけたりします。
ニュースをチェックするなら、明るいニュースだけを見て、暗いニュースは見ないようにするのが得策です。
悪いものを見なければ、ストレスを感じることも減って、心も安定します。
愚痴・悪口・噂話が聞こえてきたら、その場を離れましょう。
ネガティブな話を聞いたところで不快になるだけです。
耳は、目と違って閉じることができませんが、対策はあります。
その場から離れることができないときは、イヤホンやヘッドホンで音楽を聴けばOKです。
好きな音楽を聴けば、心は軽やかになり、前向きな気持ちも出てきます。
もちろん愚痴・悪口・噂話に便乗することもNGなので、しっかり注意しておきましょう。
テレビで悪いニュースや暗いニュースが聞こえてきたら、スイッチをオフにしましょう。
テレビのオフにすれば、悪いニュースや暗いニュースの影響を受けることはありません。
テレビのオン・オフを意識的にコントロールができれば、ストレスのコントロールにもつながります。
愚痴・悪口・噂話を、言わないことを心がけましょう。
悪い言葉を発したら、悪いことがやってきます。
悪口を言えば、悪口が返ってきてストレスとなり、結局自分を苦しめる結果となります。
余計なことや都合の悪いことも言わないでおくのが賢明です。
うっかり言った言葉が、後から思わぬ災難を招くことがあります。
「雄弁は銀、沈黙は金」という格言があります。
発言に迷ったときは、下手にしゃべるより、黙っておくのが得策です。
日常の中で心が乱れることがあれば、日光東照宮の三猿を思い出してください。
日光東照宮の三猿は、子どもだけでなく、大人にとっても参考になります。
「見ざる、聞かざる、言わざる」を心がければ、余計なことに振り回されなくなり、心の安定につながるのです。