「いただきます」
「ごちそうさま」
日本では、食事をいただく際と終える際、手を合わせる習慣があります。
西洋で言えば、食事前、キリストに向かって「アーメン」と言って祈りを捧げるのと同じです。
その様子に若干の違いはありますが、意味していることは同じです。
命を捧げてくれる存在に対して、感謝の念を表しています。
「おかげで、今日も私はおなかを膨らませて生きることができます。ありがとうございます」ということです。
しかし、この手を合わせるときに、ささいなマナー違反を見かけることがあります。
箸を両手で挟んだまま「いただきます」と言っているのです。
この箸の使い方は、仏教において、仏様に差し上げるための箸使いとされています。
生きている人がこうした使い方をするのは、死を連想させ、大変縁起が悪いとされています。
「いただきます」と言うときは、箸を持たずに両手を合わせます。