おなかがすいていると、がつがつとした勢いのある食べ方をしてしまいがちです。
よく漫画では見られる風景ですね。
たしかにそばで見ていると、おいしそうに食べているように見えます。
しかし、向かいに座っている同席者から見て、どうでしょうか。
口の中が見えてしまい、不快になってしまうのです。
風船のように頬張っていると、喉に詰まりやすくなりますし、時には口から食べ物が噴き出てしまうかもしれません。
焦っているような印象も受け、見ている側が落ち着かなくなるでしょう。
お世辞にも美しい食べ方とは言えないのです。
また、見た目だけでなく、健康においてもよくありません。
頬張ることで、食事をよく噛んで食べることができません。
噛む回数が減ると、だ液の分泌も少なくなるため、消化が悪くなります。
おいしさは、噛むことで引き出されます。
よく噛むことでだ液の分泌が促され、おいしさが引き出されていくのです。
本当においしそうに食べている姿は、がつがつと押し込んでいる姿ではありません。
よく噛んで食べている姿です。
よく噛んでいる様子から、よく味わっていることがうかがえますね。
それが、本当においしそうに食べている様子なのです。