ワインにはさまざまな名前がつけられていますが、大きく分けて5つの名前のパターンがあります。
私も最初、名前を覚えるのに苦労しました。
覚えるときに、グループを意識すると、記憶しやすくなります。
ワインの名前は数多くありますが、次の5つのパターンを覚えると、漠然とワイン名に一定の法則があることに気づくはずです。
ワインの名前の付け方には、特徴を強調させたい意味が込められています。
名前の由来を知ることで、ワインで一番アピールしたいポイントも見えてくるのです。
産地の名前が、そのままワイン名になっているものがあります。
「ボジョレ」は、フランスのブルゴーニュ地方の地名です。
「キアンティ」は、イタリア・トスカーナ地方の地名です。
11月の第3木曜日に発表される「ボージョレ・ヌーボー」は、産地名がワインになった代表の1つです。
ブドウ品種が、そのままワインの名前になっています。
赤ワインの原料になる「メルロ」。
白ワインの原料になる「ソービニヨン・ブラン」。
ブドウによって、ワインの味のほとんどが決まります。
好みの味があるなら、ブドウの種類でワインを選ぶといいでしょう。
作った醸造元が、そのままワインの名前になっています。
5大シャトーは、その代表です。
ブランド名が、そのままワインの名前になっているタイプです。
高価なシャンパンの代表「ドン・ペリニヨン」が、まさにこのタイプです。
「ドン・ペリニヨン」という僧が発明したワインが、そのままブランド名としての地位を確立しました。
物語・逸話などから、愛称でワインの名前がつけられているワインがあります。
「ラクリマ・クリスティ」です。
これは「キリストの涙」という意味です。
ナポリの荒れた様子を見たキリストが涙を流し、ブドウの木が生えて、ワインの産地になったという逸話からつけられました。
「シュヴァルツェ・カッツ」は「黒猫」という意味です。
「黒猫が座った樽は出来のよいワイン」という言い伝えが元になっています。