執筆者:水口貴博

ワインの30の基本知識

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ワインの名前の起源がわかれば、一番アピールしたいポイントがわかる。

ワインの名前の起源がわかれば、一番アピールしたいポイントがわかる。 | ワインの30の基本知識

ワインにはさまざまな名前がつけられていますが、大きく分けて5つの名前のパターンがあります。

私も最初、名前を覚えるのに苦労しました。

覚えるときに、グループを意識すると、記憶しやすくなります。

ワインの名前は数多くありますが、次の5つのパターンを覚えると、漠然とワイン名に一定の法則があることに気づくはずです。

ワインの名前の付け方には、特徴を強調させたい意味が込められています。

名前の由来を知ることで、ワインで一番アピールしたいポイントも見えてくるのです。

  1. 産地

産地の名前が、そのままワイン名になっているものがあります。

「ボジョレ」は、フランスのブルゴーニュ地方の地名です。

「キアンティ」は、イタリア・トスカーナ地方の地名です。

11月の第3木曜日に発表される「ボージョレ・ヌーボー」は、産地名がワインになった代表の1つです。

  1. 品種

ブドウ品種が、そのままワインの名前になっています。

赤ワインの原料になる「メルロ」。

白ワインの原料になる「ソービニヨン・ブラン」。

ブドウによって、ワインの味のほとんどが決まります。

好みの味があるなら、ブドウの種類でワインを選ぶといいでしょう。

  1. 醸造元

作った醸造元が、そのままワインの名前になっています。

5大シャトーは、その代表です。

  1. ブランド名

ブランド名が、そのままワインの名前になっているタイプです。

高価なシャンパンの代表「ドン・ペリニヨン」が、まさにこのタイプです。

「ドン・ペリニヨン」という僧が発明したワインが、そのままブランド名としての地位を確立しました。

  1. 愛称

物語・逸話などから、愛称でワインの名前がつけられているワインがあります。

「ラクリマ・クリスティ」です。

これは「キリストの涙」という意味です。

ナポリの荒れた様子を見たキリストが涙を流し、ブドウの木が生えて、ワインの産地になったという逸話からつけられました。

「シュヴァルツェ・カッツ」は「黒猫」という意味です。

「黒猫が座ったたるは出来のよいワイン」という言い伝えが元になっています。

ワインの基本知識(3)
  • ワインの名前の付け方から、ワインのアピールポイントを把握する。
なぜ、ワインはたくさん種類があるのか。

ワインの30の基本知識

  1. 色で分ける、3つのワインの特徴と違い。
    白、赤、ロゼ。
  2. 製法で分ける、4つのワインの特徴と違い。
    スティル、スパークリング、フォーティファイド、フレーバード。
  3. ワインの名前の起源がわかれば、一番アピールしたいポイントがわかる。
  4. なぜ、ワインはたくさん種類があるのか。
  5. ハウスワインは、レストランの実力が反映されている。
  6. 急いでワインを冷やしたいときの3つの方法。
  7. ワインは、作り手のこだわりや情熱が伝わりやすい飲み物。
  8. 酔うためにワインを飲むと、失敗する。
    ワインは味わうために飲む飲み物だ。
  9. ワインは、高価どころか、むしろ安い?
  10. プロに見える、スパークリング・ワインの上手な注ぎ方。
  11. ワインをおいしく飲むためのグラスの注ぎ方。
  12. なぜ、白ワイン用グラスより、赤ワイン用グラスのほうが大きいのか。
  13. ワインを保管するときに気をつけたい3つのタブー。
  14. ワインの「当たり年」「外れ年」の意味とは。
  15. シャンパンは、音を立てずに開けるのがエレガント。
  16. デザートワインの代表「貴腐ワイン」とは。
  17. ロゼの辛口スパークリング・ワインは、どんな料理にも合う万能ワイン。
  18. よいワインショップに見られる5つの特徴。
  19. ワインのコルク上部にあるカビは、品質劣化品と誤解されやすい。
  20. たくさんの種類のワインは、それだけ楽しみが存在するという証し。
  21. ブルゴーニュとボルドーの飲み比べは、ワイン入門コースにうってつけ。
  22. 高級なワインや持ち込みワインは、少し残して帰ると、ソムリエに喜ばれる。
  23. 11月の第3木曜日は、ボージョレ・ヌーボーの解禁日。
  24. ワインに含まれる酸化防止剤には、意外な効用がある。
  25. フランス産のワインでよく目にする「AOC」とはどういう意味なのか。
  26. 高価な高級ワインを、簡単に飲む方法。
  27. ワインの堅苦しい持ち方は、自分がおいしくいただくためのマナー。
  28. ワイナリーの見学ツアーに参加すると、ワインへの意識が向上する。
  29. プロに匹敵する、ワインのコルクの上手な開け方。
  30. フランスの「セカンドワイン」の意味とは。

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