公開日:2010年10月3日
執筆者:水口貴博

レストランで心がける30のワインマナー

  • レストランでのワイン選びを、
    すべてソムリエに任せるのはよくない。
レストランで心がける30のワインマナー

レストランでのワイン選びを、すべてソムリエに任せるのはよくない。

ワインの知識に自信がない人は、ワイン選びの際、ソムリエにお任せする場合があります。
口当たり、重さ、アルコール度数など、好みを伝えます。
しかし、特にこだわりがないからと、すべてをソムリエに任せようとすることもあるでしょう。

テイスティングを恥ずかしがらないで!

ワインを飲む機会があれば、ぜひテイスティングをしてみましょう。
「えっ、そんな。私には無理」
「素人でワインのことは、全然わからない」

ワインのテイスティングをするときの6つの手順。

(1)ラベルの確認
テイスティングとはいえ、いきなりワインを開けることはありません。
ワインのコルクを開ける前に、ラベルの確認から始まります。

テイスティングで問題点があれば、交換をしてもらってもいい。

ワインをテイスティングして、そのワインを飲むかどうかの判断をします。
ほとんどの場合「おいしいです」や「こちらでお願いします」と伝え、同意のサインを出します。
「単に気に入らない」「なんとなく」「好みではない」という理由だけで交換をしてもらうのは、マナー違反です。

なぜワイングラスは、左回りに回すのか。

ワインのテイスティングの際、空気と触れさせて酸化を進めるため、グラスを回します。
このとき、細かいようですが、右回りではなく左回りに回すのがマナーです。
なぜ、左回りに回すのでしょうか。

ワインを注いでもらうとき、ワイングラスを持ち上げないこと。

ワインをついでもらうときには、自分でグラスを持ち上げないようにしましょう。
グラスをテーブルに置いたままの状態で、給仕やソムリエが、ワインを注いでくれます。
なぜ持たないのかというと、2つの理由があります。

文字ばかりのメニューですぐ決められない。
そういうときの解決法。

カジュアルレストランでは、豊富な写真でメニューが構成されているため、直感的にメニュー内容が把握しやすく工夫されています。
しかし、フォーマルなレストランでは、基本的にメニューは文字だけで構成されています。
料理への想像を膨らませる意味があるため、写真は使わず、文字だけしか使われていないのです。

ワイングラスについた口紅は、指でぬぐい、ナプキンで拭く。

ワインを飲んだ後、グラスに目をやると、口紅の跡がべったり。
くっきりと口紅の跡が残ると、少し恥ずかしいですね。
口紅の跡は多少残るものですから、神経質になりすぎる必要はありません。

ワイン選びの定番。
「魚料理には白、肉料理には赤」

ワインの種類には大きく分けて、白ワインと赤ワインがあります。
自分の好みでワインを選べばいいですが、一般的によく知られている定番があります。
「魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワイン」です。

「もう飲めない」とワインを断るとき、グラスの上に手をかざしてはいけない。

このタイトルを見て「間違っているよ」と思った人は、要チェックです。
間違っているように思えるタイトルですが、間違っていません。
給仕やソムリエは、タイミングを見て、ワインを注いでくれます。

ワイングラスの飲み口は、一定にする。

自宅とレストランでは、ワインを飲んだ際にできる「飲み跡」に大きな違いがあります。
自宅ではさほど気になりませんが、レストランでワインを飲む際は、気になる場合が多いでしょう。
レストランでは、食事をしながらワインを飲むことになります。

飲み残したワインボトルは、持ち帰ってもいい。

レストランでワインボトルをオーダーしたものの、飲みきれない場合があります。
本来なら、飲みきるのがいいでしょう。
しかし、無理に飲みきろうとするのは、よくありません。

食前酒・食中酒・食後酒の目的と選び方。

フルコースでお酒をオーダーするときには、3種類あります。
食前酒、食中酒、食後酒です。
個人が好きなものをオーダーすればいいのですが、テーブルマナーとして標準的な選び方があります。

「とりあえず」と言いながらオーダーするのは、給仕に失礼。

レストランで食事をしていると、よく見かける光景があります。
食前酒をオーダーする際「とりあえず」と言って、オーダーする人です。
「とりあえず、カクテル」

ワイン選びに自信がないときには、給仕やソムリエに相談をする。

選び方に自信がないときには、給仕に相談をしましょう。
フォーマルなレストランでは、ワインの注文を受ける「ソムリエ」と呼ばれる係が常駐していることもあります。
ソムリエは、ワイン選びのスペシャリストです。

ブランデーグラスの持ち方。

ブランデーグラスの持ち方は、ワイングラスとは異なります。
ワイングラスの場合、手のぬくもりを伝えないため、足の部分を持ちますが、ブランデーグラスの場合は逆です。
手のぬくもりを伝えるため、グラスの下から手のひらで包むように持ちます。

ワインを自分たちでつぎ足さない。

居酒屋でのお酌はよく見られる光景ですが、フォーマルなレストランではマナー違反です。
ワインを自分でつぐのは、マナー違反です。
同席者であろうと、お酌をするのはマナー違反とされています。

2本以上ワインを飲むとき、おいしさを重視する適切な順番。

フルコースでは、2本以上ワインを飲むことがあります。
基本的に、自分の好みや食事との相性で決めていきます。
その場の気分で適当に判断をするのもいいですが、ワインのおいしさを重視するならば、適切な順があります。

ワインやシャンパンは、かき混ぜない。

コーヒーや紅茶の感覚で、ワインもマドラーでかき混ぜたほうがいいのかと思います。
カクテルの場合、複数のリキュールを混ぜるため、かき混ぜる必要があります。
しかし、ワインやシャンパンはかき混ぜる必要はありません。

ワイングラスに、水を入れて乾杯をしてはいけない。

同席者と食事を楽しむ際、必ずしもお酒が飲める人とは限りません。
自分はお酒が得意でも、相手はアルコールが苦手という場合もあるでしょう。
こうした場合「せめて乾杯だけでも」と思い、ワイングラスに水を入れて乾杯することがあります。

ロマンチックな雰囲気を演出したければ、ロゼワインがおすすめ。

男性が女性とレストランで食事をする際、ワインをオーダーするのは珍しくありません。
好きな人のハートを射止めたいとき。
彼女とのデートのとき。

レストランによっては、ワインの持ち込みが許可されているところがある。

多くのレストランでは、一般で市販されているソフトドリンクなどの持ち込みは、問答無用で禁止されています。
売り上げの妨害になりますし、そもそも場になじみません。
しかし、意外にも、ワインに限っては許容されている場合が多いようです。

乾杯のときに、グラスをかちんとぶつけない。

ワインで乾杯をする際、グラスをかちんとぶつけるのは厳禁です。
ホームパーティーなど、カジュアルな場面ではグラスをぶつけてする乾杯もありますが、フォーマルなレストランでは厳禁です。
特にフォーマルなレストランでは、ワイングラスも高価な物が使われています。

料理とワインのマリアージュの上手な楽しみ方。

「料理とワインのマリアージュ」という言葉があります。
料理とワインが結ばれると新しい味わいが生まれる、という意味です。
これは決して、料理とワインを一緒に口に含める意味ではありません。

ソムリエとの会話を楽しむ上手なきっかけ作り。

フォーマルなレストランによっては、ワインの専門家「ソムリエ」がいる場合があります。
レストランにソムリエがいる場合、ぜひ一度、ソムリエとの会話をしてみましょう。
ソムリエというと、堅苦しい・怖い・厳しいというイメージを持っている人が多いですが、そんなことはありません。

ワインボトル選びで、目安にしたい基準。

フルコースの際、ワインをボトルでオーダーすることがあります。
しかし、ワインリストを見ても、ピンキリです。
ビールなら、どれも似たような値段ですが、ワインは違います。

ワインが飲みたくても飲めなかった、忘れられないトラブル。

妹の結婚式前日、ささいなトラブルがありました。
妹が嫁に行く前夜ということで、奮発しました。
少し遠出をして、家族全員で格式ある高級レストランで食事をしようという話になりました。

いくらテーブルマナーに慣れていたとしても、酔いつぶれては意味がない。

レストランで、食前酒からお酒を飲んでいると、かなりの量をたしなむことになります。
食前酒を始め、食事中にもワインを飲み、食後にもワインなどを飲み積み重なると、結構な量になります。
食事の量より、アルコールのほうが多くなることもあるでしょう。

ワインの一気飲みは、できるだけ控えたい飲み方。

宴会では、ビールやワインなどの一気飲みがよく見られます。
無理をしない範囲なら、雰囲気を盛り上げるための演出として悪くはありません。
しかし、レストランでワインの一気飲みはタブーです。

ワインのラベルは、写真同様、思い出の記念品になる。

レストランで、おいしいワインに出合えば、ラベルをいただいてはいかがでしょうか。
「え? ラベルはもらえるの」
もちろんレストラン側の都合にもよりますが、基本的にお願いをすればもらえるはずです。

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