宴会では、ビールやワインなどの一気飲みがよく見られます。
無理をしない範囲なら、雰囲気を盛り上げるための演出として悪くはありません。
しかし、レストランでワインの一気飲みはタブーです。
してはいけないわけではありませんが、できるかぎり控えたほうがいいでしょう。
給仕やソムリエからすると、ワインを少し軽く扱っている印象を受けてしまいやすいからです。
ワインは市場に出るまで、大変長い年月がかかっています。
地下のワインセラーで熟成され、飲まれる日を待ち望んでいます。
目の前にあるワインは、ようやく日の目を見た「ワインの晴れ舞台」というわけです。
何年、何十年間も熟成されたワインを、一瞬で飲み干してしまうのは、ワインが経験している年月に対して、少し軽すぎる姿勢です。
ワインが少しかわいそうです。
飲み方が規則になっているわけではありませんが、できれば一気飲みは控えたい飲み方です。
長期間熟成された時間を思いながら「ゆっくり」と「じっくり」と味わいましょう。
ゆっくりワインを味わうことで、ワインができるまでの長い時間をより感じられ、感謝の気持ちが出てきます。
給仕やソムリエに喜ばれるだけでなく、なによりワインが喜ぶに違いありません。