「料理とワインのマリアージュ」という言葉があります。
料理とワインが結ばれると新しい味わいが生まれる、という意味です。
これは決して、料理とワインを一緒に口に含める意味ではありません。
ワインを口に含めながら食事をするのは、マナー違反です。
油のついた唇がワイングラスに触れると、飲み跡がしっかりついてしまいます。
下品になるばかりか、ワインに油が映ってしまい、風味を損ねます。
では、料理とワインの味を同時に楽しむのはどうすればいいのでしょうか。
ポイントは「食事をしてからワイン」の順ではなく「ワインを飲んでから食事」の順です。
この順番を守ることで、自然と料理とワインのマリアージュを楽しめます。
なぜこの順なのでしょうか。
ワインを飲んだ直後に、一口料理を口に含めます。
すると、口全体にワインの風味が広がりますね。
ワインを飲んだ後も、1分くらいは後味が口全体に残り続けます。
このタイミングで、料理を一口、口に含めます。
すると、どうでしょう。
ワインの後味と料理の味がきれいに重なります。
その瞬間、新しい味わいが楽しめるのです。
油気のない料理なら、そのままワインを口にしても結構です。
口元に油気が残っている場合は、一度口元をナプキンで拭いてから、ワインを口にしましょう。
ワイングラスに飲み跡や、油が映ることもありません。