夫婦関係を改善させるために最初に考えてしまいがちなのは「一緒にいる時間を増やすこと」です。
あらゆる夫婦関係改善のアドバイスや相談などでは、最初に目にする言葉です。
もちろん一緒にいる時間を増やすことは重要です。
一緒にいる時間が増えることで、顔を見たり、会話をしたりする時間が増えます。
一緒にいるだけでも心地よい時間になるでしょう。
しかし、です。
それはある程度「仲のいい夫婦」に限った話です。
仲がいいと、一緒にいる時間が増えると自然と会話も増えますし、仲もよくなります。
しかし、冷め切った夫婦が、用事もないのにやみくもに一緒にいる時間ばかりを増やそうとするのはよくありません。
冷め切っている関係というのは、どちらかというと相手に対して反発する気持ちがあります。
相手に対して反発があるときに、無理に一緒にいても、逆に居心地が悪いです。
その結果、余計に相手に対して嫌悪感を抱いてしまいかねません。
そこで大切なことは「一緒にいる用事を作ること」です。
うまい口実を作って、一緒にいる時間を自動的に増やしていきます。
では、その「一緒にいる用事」とは何でしょうか。
ここが重要です。
「パートナーへの協力」です。
冷めているなら、どこかパートナーに対して「非協力的な部分」がありませんか。
反発心を抱いている人には、無意識のうちに、非協力的になります。
顔を合わせず、会話もせず、自分のことは自分でしなさい、という自分と相手に壁がある状態が見受けられます。
いま一度、自分を振り返ってみましょう。
そういう心当たりはありませんか。
それはよくないことです。
冷めている状態は、まず温めること。
温めるには、相手のために何かをすること。
相手のために何かをするのは、協力することです。
いま一度、パートナーのために、自分ができることを考えてみましょう。
小さなことからで結構です。
ささいなことからでもいいので、パートナーの助けになるようなことをしましょう。
パートナーが「ありがとう」と言わざるを得ないような状況になるまで、何かを協力し続けていくことです。
反発する気持ちを抑えながら、好意を伝えていきましょう。
協力しようとする行為を通して、結果として、パートナーのあなたへの印象が改善されます。
マイナスイメージが取り除かれて、プラスイメージが増えます。
冷めていた関係が、だんだん温かくなります。
一緒にいる時間が増えるのは、あくまでも「結果」です。
パートナーに協力しようとする時間を増やすことで、自然と増えていく結果なのです。