パートナーとの関係では、パートナーの親の悪口を言ってはいけないのは基本中の基本です。
自分の生みの親を非難されたということは、同時に自分も非難されたということになるからです。
自分の肉親についての悪口は、自分に言われる悪口以上に傷つきます。
1人しか非難していなくても、実質、2人を非難しているのと同じです。
罪も2倍です。
自分を悪く言われるより、自分の親を悪く言われるほうが傷ついてしまいます。
しかし、です。
逆の発想もできます。
パートナーを悪く言うよりパートナーの親を悪く言うほうが罪は重いなら、パートナーを褒めるよりパートナーの親を褒めたほうが喜ばれます。
「きちんとした親だね」
そう言われて、嬉しくなった経験はありませんか。
自分が褒められる以上に、嬉しい気持ちになるはずです。
私の場合、知り合いから「しっかりした親ですね」と言われ、妙に嬉しくなったことがあります。
褒められたのは親だけですが、なぜか自分まで認められてもらえた気になり、感動したことを覚えています。
親を褒めてもらえたというのは、同時に、その子どもである自分も褒められたことになるからです。
パートナーに一歩近づくために、パートナーの親の褒められる点を、パートナーに伝えていきましょう。
自分より年上ですから、見習うべき点や尊敬できる点はいくつもあるはずです。
「洋服のセンスがいいご両親ですね」
「礼儀が素晴らしいご両親で、私も見習いたい」
「ご両親の節約精神は、私も参考になる」
パートナーは「そんなことないよ」と遠慮することもありますが、内心は嬉しい気持ちになっているはずです。