アルバート・アインシュタインは、物理の問題に頓挫したとき、ピアノやバイオリンをひいたといいます。
アインシュタインといえば、相対性理論を考え出した有名な物理学者です。
それほど高度な物理学の法則を見つけるくらいですから、いつも、物理学についてのことばかり考えていたのだと思われがちです。
しかし、意外なことに、そうではなかったようです。
実は手先が器用で、音楽もかなりうまかったといいます。
おそらくそうした物理学とは関係のない時間があったからこそ、物理学について集中できるようになったのでしょう。
うまく頭を切り替えるために、ときどき違うことをします。
勉強に集中するときには、その勉強とはまったく関係のない時間が必要です。
それが、勉強につながります。
受験に合格するためには、必要な勉強だけに集中するのは基本です。
たしかにそのとおりではありますが、なかなか思うようにいかない。
頭で考えるほど、単純ではありません。
同じ勉強ばかりを続けていると、頭が疲れてぼうっとします。
気分がふさいでくる。
集中力が途切れたり、呼吸が苦しくなったり、やる気がなくなってしまいます。
そこで必要なのが「気分転換」です。
気分転換は、できるだけ勉強とまったく違う分野がおすすめです。
違う分野であるほど、脳をリセットする働きが出て、よい気分転換をもたらします。
受験に合格するには、受験とは関係のない時間を作りましょう。
リフレッシュも勉強の一環です。
もちろんずっと関係のない時間ばかりではよくありませんが、適度な気分転換は受験では必須です。
散歩・映画・恋人とのデート・おいしい食事・旅行など、何でもかまいません。
アインシュタインのように、ピアノやバイオリンでもいいでしょう。
勉強とは関係のない時間があるからこそ、勉強がうまく進むようになるのです。