私は現役のときから、狙う大学をはっきりさせ、1つに絞っていました。
滑り止めの大学も考えていませんでした。
希望しない大学に通っても仕方ないし、むしろ空虚感を味わうだけだと思っていました。
滑り止めに受かっても嬉しくない。
好きでもない女性と付き合って、結婚するような感じです。
相手にも失礼です。
本当に自分に対して正直な人生を送っていません。
どこかで自分の気持ちをごまかし、本当の個性を見いだせていません。
初めから目標を1つに絞っていたので、それ以外の大学は考えられませんでした。
その考え方は、今になってよかったと思います。
「適当な人生を送らない」という覚悟です。
人生は、たった一度しかないからです。
一度しかないですから精いっぱい素晴らしい人生にしたい思いがありました。
そのためには、代償も払うという決意がありました。
代償とは、1年間の勉強です。
ほかの人より1年間も余分に勉強するのは大変ですが、納得のいく人生が歩めるならと思い、浪人生活を選びました。
もしあのとき、滑り止めの大学に受かり、希望しない大学に通っていたら、今の私はまったく別の人生を歩んでいたことでしょう。
今、私は自分の人生に満足しています。
そう言えるのは、現役のころから「適当な人生を歩まない」という覚悟があったからです。
狙うのは、常に一番。
そういう気持ちを持つことは、一度しかない人生を完全に全うすることにつながります。
一番自分らしい道を歩み、一番好きな仕事で、一番満足できる人生を送っています。
今、このサイトもなかったはずです。
私は、浪人生をして頑張っている人は、すべて立派だと思います。
自分の理想を追い求めてもう1年間勉強して、再挑戦するという熱い気持ちがあるからです。
自分の人生に本気になっている、という証拠です。
その気持ちはとても大事です。
現役合格はしませんでしたが、そういう気持ちで浪人を送るなら、いずれ自分の成長に返ってくることでしょう。