大学は、あなたの夢を叶えるための手段です。
しかし、夢がない場合、入学後の進路変更の融通を利かせるため、とりあえず偏差値の高いところを選びます。
もちろんこれはこれでベストな方法です。
若い時期ですから、早くに自分の夢を見つけることができない人も多いことでしょう。
私の場合も、高校時代は「これがやりたい」という夢がない人間でした。
大学を志望するときには、偏差値が一番高くて有名な「東京大学」を選んでいました。
そのくらい高い目標のほうが勉強にも身が入りますし、合格した後の未来もうまくいく気がしました。
また、田舎を離れて都会で暮らしたい気持ちも、モチベーションになっていました。
勉強に励みましたが、現役には不合格になり浪人をします。
しかし、この浪人中、思わぬ出来事が起こりました。
自分のやりたいことを見つけてしまいました。
浪人中はさまざまなことを考えて、自分の性格や適正、将来設計などを考えます。
たくさんのことを考えているうち「英語に関係した仕事をしたい」という夢を発見します。
根本的に視野を広げたい欲求がありました。
英語で学ぶことは言葉の幅が広がって新鮮でしたし、アメリカ文化にも興味を引かれました。
人も文化も通貨もすべてが違い、刺激を受けました。
英語を勉強し始めると「日本からの視点」と「アメリカからの視点」という2つの目を持てます。
英語を学ぶことで視野が広がる快感を知ってしまいました。
ある日、この思いが限界点を超え「留学」という文字がぱっと浮かびました。
「英語だけでなく、アメリカの文化もまるごと勉強したい」
田舎を離れて都会で暮らし、しかも自分の夢を叶える道でした。
「これだ!」と直感しました。
事を思い立ったら、行動も早いほうがいいと思い、すぐ進路を留学に変更しました。
10月初旬に気づいて、11月31日には留学先である、アメリカに飛ぶことになります。
そういう急な進路変更も、浪人中はありです。
今でも、あのときの選択はよかったと思っています。
やりたいことを見つけ、できるだけ早く行動し、結果を出すということです。
より自分に合った道が見つかったなら道半ばでも、ベターな進路変更になるはずです。
「浪人中にこういうこともあるのだ」と思ったのでした。