単調な毎日を送っていると、ふと、おかしなことを考える瞬間があります。
「なぜA大学を目指しているのだろうか」
大学に合格すれば、すべてがうまくいくはず。
しかし、目指しているゴールを、急に疑ってしまいます。
突然ですが、その大学を目指している理由は何ですか。
「それはつまり……」
きちんと自分で自分の人生・夢・将来設計について、考えを整理してみましょう。
大学は、自分の夢につながる道です。
大学は、夢を果たすための「手段」にすぎません。
「夢があり、夢を果たすために最適な大学を選び、必要な勉強をしている」
もちろん道は「1つ」とは限りません。
道はたくさんあります。
しかし、現役時からずっと「A大学」ばかり考え続けていると、いつの間にか視野が狭くなります。
「A大学しか道がない」「A大学しかあり得ない」と思い、視野が狭くなってしまいます。
「手段」であるはずの大学が「目的化」してしまいます。
本来、夢につながる道は、たくさんあります。
いえ、夢に通じる道は、周りを見渡せば、たくさんあるはず。
山の頂上は1つですが、登るまでの道はいろいろとあります。
「この道でなければいけない!」と1つの手段に執着するのではなく「ほかにも道があるのではないか」と再検討してみましょう。
草の生い茂った道や少し遠回りの道のほうが、実はより安全、より確実であったりします。
少し視野を広くすると、意外な道筋が見えてくることでしょう。
視野を広くしたうえで「やはりA大学しかない」というなら結構です。
しかし「ほかの道のほうがよさそうだ」と気づけば、再検討する勇気も必要です。
親や教師から見ると「今さら進路を変更するなよ」と思います。
逃げ道と受け取られる場合もあることでしょう。
しかし、自分の内面と対話して、あらゆる方法を模索して、いま一度「ベストな道」を検討してみましょう。
頂上への道は、1つとは限らないのです。