ご機嫌と不機嫌には、どこに違いがあるのでしょうか。
その1つは「視野の広さ」にあります。
「同じ人間で目は2つ」という点は同じであっても、視野の広さには個人差があります。
不機嫌な人は「視野が狭い」という特徴があります。
一部しか見えていなくて、全体を見ていません。
遠くが見えておらず、手前しか見ていません。
自分で「見えている」と思っていても、実際は見えていないところが多い。
視野が狭くなるということは「見えないものが増える」ということです。
見えないものは認識できません。
認識できなければ、注意や配慮のしようもありません。
そのため、全体的なバランスを調整できなかったり、独りよがりの行動が増えたりするため、ミスや失敗を犯すことが増える。
ささいなところで事故や違反を起こします。
ちょっとしたことで焦ったりいら立ったりします。
「どうしてこうなるの」「なぜか思うようにうまくいかない」と思うことが増えてしまう。
ことあるたびにいらいらしてしまい、不機嫌になることが増えるのです。
ご機嫌な人は「視野が広い」という特徴があります。
手前だけでなく、遠くも見ています。
一部ではなく、全体を見ています。
「視野が広い」ということは「見えているものが多い」ということです。
見えていれば、認識も可能になります。
視野が広くなると、全体的なバランスを調整できたり、異変や違和感に気づきやすくなったりします。
相手の気持ちを考える余裕も出るので、優しい気遣いやスマートな対応ができるようになり、人間関係もスムーズになります。
トラブルを減らすことに貢献できるため、気分が安定して、いつもご機嫌でいられるのです。
「視野の広さは生まれつき」と思っているなら誤解です。
視野は、意識をすることで広げていくものです。
「もっと遠くを見よう」「もっと全体を見よう」と意識することで、だんだん視野が広がります。
また人生経験を積んでいくことで、視野も広がります。
「自分は見えている」という思い込みにも注意してください。
「自分は見えている」という思い込みが生まれると、かえって視野を狭くしてしまいます。
「見えていないところがあるのではないか」と謙虚に注意することで、少しずつ視野を広げていけます。
成長とは、どこまで見えるようになるかです。
「見よう、見よう」と意識して、少しでも視野を広くしていきましょう。
視野が狭くて困ることはあっても、広くて困ることはありません。
視野を広げて全体を見渡すとさまざまなことが見えるようになります。
視野が広くなるにつれて、見えないものが見えるようになります。
面白いこと、楽しいこと、珍しいこと。
日常のささいなことにも気づけるようになるため、驚きや発見を楽しむことも増えます。
にこにこご機嫌な毎日を実現できるのです。