「誰かに機嫌をとってもらいたい」と思うときがあります。
なかなか元気が出ないときは、誰かに嬉しいことを言われ、明るい気持ちにさせてもらいたいもの。
嘘でもお世辞でもいいから嬉しいことを言われると、暗い気持ちが吹き飛んで、ぱっと明るい気持ちになるでしょう。
「誰か私の機嫌をとって!」と待っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、ここで意識を変えたい。
待つ必要はないのです。
受け身の姿勢は悪い癖です。
自分の機嫌は、自分でとりましょう。
「自分で自分の機嫌をとるのはおかしいのではないか」
それは思い込みです。
常識にとらわれる必要はなし。
自分で自分の機嫌をとってはいけないというルールはありません。
自分の努力や頑張りは、自分が一番よく知っています。
「自分で自分の機嫌をとる」ということは「自分で自分を元気にする」ということです。
自分で自分を元気にするのは、変なことでも悪いことでもなく、ごく普通のことです。
自分で自分の機嫌をとることも、自己管理の1つです。
罪悪感も自己嫌悪も不要なのです。
ためらうことなく、自分で自分の機嫌をとりましょう。
「自分はダメ人間だ」と思っても、何か1つくらい取り柄があるはずです。
一人旅をした経験があるなら、こう考えましょう。
「一人旅をした経験がある。あらためて考えるとすごいことだよね」
健康な体しか取り柄がないなら、こう考えましょう。
「健康な体があるから、まだまだ可能性はたっぷりあるよね」
毎日自宅と会社の往復でうんざりしているなら、次の言葉はいかがでしょうか。
「真面目に仕事を頑張っているよね。もうすぐいいことがあるはず!」
自分で自分に明るい言葉をかけて機嫌をとりましょう。
少しくらい大げさな表現でもいいのです。
自分で自分に言うお世辞ですから、大げさなお世辞でも大丈夫です。
「うふふ」と笑みを浮かべるのもよし。
変な人と思われる心配はありません。
頭の中で思っていることなので、誰かに迷惑をかける心配はありません。
一言で足りないなら、二言でも三言でも、あれこれ自分の機嫌をとってください。
自分で自分の機嫌をとるには、さまざまな視点から自分を客観視する必要があるため、自分の理解を深めることにも役立ちます。
「自分にはこんな取り柄があったのだね」とわかれば、自信につながります。
また、自分で自分の機嫌をとっているうちに観察力と表現力が磨かれ、人を褒めるのも上手になります。