いつもご機嫌でいたいならどうすればいいでしょうか。
あなたがご機嫌になるような場面を思い浮かべてください。
仕事がうまくいったとき、勝負事に勝ったとき、幸運に恵まれたとき。
ご機嫌になるといえば、特別ポジティブな出来事が起こった場面をイメージするのではないでしょうか。
もちろんそうした出来事があったときもご機嫌になれますが、不定期かつ一時的です。
いつも幸運に恵まれるわけではありません。
常に仕事がうまくいくとは限りません。
いつも勝負事に勝てるとも限りません。
毎回幸運に恵まれるわけでもありません。
嬉しいことがあった瞬間は、心が明るくなって満たされますが、しばらくするとまた普通の感情に戻ります。
24時間365日、いつもご機嫌でいるには、少しハードルが高いのです。
いつもご機嫌でいたいなら、いつも満たされた気持ちでいることが必要です。
では、いつも満たされた気持ちでいるにはどうすればいいか。
それは「日常の当たり前に幸せを感じること」なのです。
特別幸せなことがあって、満たされるのではありません。
日常の当たり前の価値に気づき、感謝して、満足するだけでいいのです。
たとえば、健康です。
大きなけがや病気もなく、自由に手足を動かせ、不自由なく生活ができるのは、健康のおかげです。
健康なら「健康で嬉しい」「健康でありがたい」と思ってみます。
特別なことではないと思うかもしれませんが、健康であることは十分恵まれた状態です。
食事の際「おいしいな」と思いながらいただきましょう。
何も考えずに食べるより「おいしい」と思いながら食べたほうが、ずっと味わい深く感じられます。
おにぎり1個でも、十分な喜びを感じ、満足感が得られるはずです。
着る服があるのもありがたいこと。
特別おしゃれでなくてもいい。
高級ブランドの服でなくてもいい。
寒さから身を守ってくれ、自分の個性を表現できる服は、それだけでありがたいことです。
家があって、住む場所があるのもありがたい。
友人がいてくれ、話し相手になってくれるのもありがたい。
この世に生きていることもありがたい。
その気になれば、見るもの・聞くもの・触れるものすべてに「ありがたい」と思えるはずです。
今この瞬間さえ、何かに「ありがたい」と感謝できるでしょう。
これでいいのです。
日常の当たり前に幸せを感じることができれば、あなたはいつも満たされた気持ちになれます。
にこにこした笑顔が止まらなくなるでしょう。
生きていることが幸せでたまらなくなるでしょう。
だからいつもご機嫌でいられるのです。