肥満体質の人の食生活を見ると、いきなりデザートから食べている人がいます。
「一番おいしいものは最初に食べたい!」
食への素直な気持ちの表れなのでしょう。
その気持ちはわかります。
食後のアイスクリーム、食後のケーキ、食後のシャーベット。
甘くておいしいデザートは、やはり最初に食べたいと思います。
しかし、その素直な気持ちは抑えて、やはりデザートを食べるなら食後にしましょう。
食べるなら、主食の前も後も関係ないと思うかもしれませんね。
実は大いに関係します。
もし、デザートから先に食べてしまうとどうなるでしょうか。
デザートはほんの少量でも、高カロリーです。
糖分の吸収も早いため、すぐ満腹を感じ、デザートを食べ終わったころには「もう主食はいらない」と食欲が減退してしまいます。
デザートだけ食べて、主食を抜いてしまう可能性が強くなる。
これでは本末転倒です。
デザートが食事になっています。
本来、一番食べておくべき主食を後回しにすると、逆に食べられなくなってしまう可能性が強くなります。
しかも、砂糖ばかりがたっぷり含まれ、ビタミンやミネラルが含まれていないので体にもよくない。
やはりデザートは、食事の最後に食べることをおすすめします。
昔から「デザートは食後」といわれています。
なぜデザートは食後にするべきかというと、おなかいっぱいに食べさせないようにするためです。
食事をしっかり食べれば、デザートを食べようとする食欲が減退して「もういらない」という気持ちが大きくなります。
満腹を感じて「もういらない」と省くなら、主食ではなくデザートにするべきです。
デザートは抜いても大きな問題にはなりませんが、主食を抜いてしまうと大問題です。
そうならないためにも「デザートは食後」というのは知恵です。
主食さえしっかり取っていれば、デザート抜きでも問題ないのです。