ダイエットをする前に、まずは「一番してはいけないダイエット法」から紹介します。
「食べないダイエット法」です。
食べる量を減らすなら、まだわかります。
しかし、完全に食事を取らない断食をして、体重を減らそうとする人がいます。
たしかに食事を取らない方法は、体重を減らすために即効性はあります。
お金もかからないので、経済的に苦しい人には取り組みやすい事情も理解はできます。
しかし、これほど健康面や精神面に置いて悪影響があり、挫折しやすい方法はありません。
断食によって体重を減らそうとする方法は、断じておすすめできません。
食べないことで体全身の調子が狂い、大きなストレスがたまりやすい方法です。
まず食べないと、おなかがすいて表情が悪くなり、元気もやる気も出ません。
まったく食べないことは、栄養が不足してしまい、健康面でよくありません。
タンパク質もビタミンも取らないのでは、体の調子が悪くなるのは当然です。
若い時期に無理なダイエットをしたため、カルシウムが不足して、大人になってから骨の異常に悩む人もいると言われます。
食べることがなければ、脳の回転も悪くなります。
学生なら勉強もできませんし、社会人なら仕事でミスもしやすくなります。
不思議なことに「食べない、食べない」と念じれば念じるほど、なぜか「食べたい、食べたい」という欲求が大きくなります。
「食べない」を考えることは「食べること」を考えることです。
「食べない」と意識することは、つまり「食べること」を前提に意識しています。
「食べない、食べない」と思えば思うほど逆に食欲が湧いて、余計にストレスがたまります。
我慢に我慢を重ねてようやくわずかに体重が減ったとしても、ダイエットをやめたとたんに、リバウンドで元に戻ってしまいます。
場合によっては、はじめより体重が増えるケースさえあります。
食べなかった生活に体が慣れてしまうと、今度は食事をしたとき、脂肪がたまりやすくなります。
これならダイエットをしないほうがましです。
ダイエットはしてもいいですが、健康が第一です。