あなたが謝るときといえば、どのようなときですか。
一般的に考えると、やはり「相手に迷惑をかけてしまったとき」ですね。
自分が悪いですから、謝って当然です。
子どもも大人もすべての人に共通です。
もはや、謝るのは人として当たり前です。
迷惑を受けた側も、謝ってくることを期待しているはずです。
それができないと、人間関係では苦労をします。
もちろんすべての人付き合いで共通です。
しかし、です。
人付き合いの達人は、謝るシチュエーションが一味違います。
迷惑をかけたときだけでなく、迷惑を受けたときにも謝ります。
なぜでしょうか。
迷惑を受けたとはいえ、自分も未然に防ぐことができる予防措置を取ることができたはずだと反省するからです。
自分にも気をつけるべき反省点が、1つや2つは必ずあるはずです。
たとえ迷惑を受けた側だとしても、謝るべき反省点を見つけることができることでしょう。
「私のほうこそ、もっとしっかりしておけばよかった。こちらこそ申し訳ない」
本来、謝られる人が謝ってくると、驚きます。
本当は自分が謝るべきところを、相手から謝ってくると「何て礼儀のいい人なのだろう」と感心し、好印象になります。
過ちを犯してしまった側は反省しているため、自己評価が低い状態です。
その評価が低い状態のときに、相手が逆に謝ってきます。
迷惑を受け、精神的にいらいらしていて当たり前の状況で、冷静に落ち着いて、心の余裕まで見える人はまぶしく輝いて見えます。
より落ち着いて見えます。
悪い人が謝るのは当然ですが、悪くない人が謝るととても印象がよくなります。
あなたに1つ提案があります。
「ごめんね」だけでなく「こちらこそ、ごめんね」という一言も口癖にしておきましょう。
この気持ちのいい一言は、相手に感動させるに違いありません。
これこそ、人付き合いの達人が心がけている大切な習慣なのです。