勉強をして変わるのは、知識や知恵の量だけではありません。
姿勢です。
姿勢がどう変わるのかというと「謙虚」になります。
相手の話を受け入れるようになり、謝れるようになり、物腰がよくなります。
「自分はまだまだ勉強不足だ」という気持ちが、根底にあるからです。
なぜか勉強した結果、自分の知識に自信がなくなります。
今まで知らなかったことを知るようになり、幅の広さや奥の深さを知ります。
勉強をきちんとできていれば、必ず視野が広くなり、自分は本当に勉強不足だと痛感します。
だから謙虚になってしまいます。
いかに自分が無知であったかがわかり、恥ずかしくなります。
「足りない部分を知る」ということです。
ゆえに、勉強をして本当に変わるのは「知識の量」や「知恵の量」ではなく姿勢です。
「自分は本当に狭い世界にしか生きていない。限られたことしかわかっていない。世間知らずだ」
という気持ちが「疑い」から「確信」に変わります。
勉強をすればするほど、自分の知っている知識はほんのごくわずかであるということが痛感できます。
「世の中はわからないことだらけだ。もっと人の話を聞こう」という姿勢になります。
本当に勉強ができている人は、喧嘩がなくなります。
物腰が柔らかくなり、謝ることができるようになり、謙虚になります。
がらりと姿勢が変わり、まったく別人になります。
そういう人が、最も頭がいい。
「頭がいい」とは、そういう「事実」ではなく「姿勢」のことです。
「勉強をしようとする姿勢」です。
勉強をした結果「謙虚になった姿勢」です。
知識や知恵の量は、宇宙全体の膨大な量から見れば、大したことはありません。
人が生きている間に触れる知識の量は、宇宙全体の量からすれば、少なすぎることなのです。