あなたにとって「夢」と言えば、どのようなイメージがあるでしょうか。
大きな家を持ちたい。
大金持ちになりたい。
人が考える夢でなければ、何が夢で、どうすればいいのでしょうか。
「自分のためにも、他人のためにもなる夢」です。
一方がダメなら、両方を叶える夢ならいい。
「なりたい自分になる」
成功哲学の本では、よく見かける言葉です。
なりたい自分になるために、自分の性格や個性を変えようというものです。
「私の夢は、本当に自分を生かしている夢だろうか」
「今、歩んでいる道は、本当に正しい道なのだろうか」
夢を語るうえで避けられない課題は「迷い」です。
「プラス思考になろう」と考える人は、マイナス思考の人が考えることです。
本当にプラス思考なら、すでになっていますから「プラス思考になろう」とは考えないからです。
「プラス思考になろう」と考えるのは、今マイナス思考だから、考えようとします。
正しい夢の道に進んでいると「こんなにうまくいっていいのか」と思う現象が、次々と起こり始めます。
話がうまく進みすぎて、逆に不安になるくらいです。
そもそも自分が持ち合わせている天分を生かしているので、実現がスムーズになって当然です。
サンタクロースといえば、クリスマスの前夜にプレゼントを運んでくれる伝説上の老人です。
赤い服に白いひげのおじいさんが、大きな袋を持って、トナカイが引くソリに乗ってやってくるシーンが印象的ですね。
しかし、伝説上の人物ですから、現実の世界に実在するわけではありません。
夢が叶わない理由は、さまざまです。
お金がない。
場所が悪い。
私たちが夢を見るときには、眠っているときに夢を見ます。
目をつぶっている状態です。
しかし、夢を見たいから目をつぶる睡眠とは違い、現実の夢実現まで目をつぶっていては大変です。
人間には、未来を思い描くという素晴らしい想像の力があります。
未来に起こる出来事を予想したり、こうなればいいなと思う出来事を想像したりします。
そういう頭で思い描いた出来事は、大変高い確率で実現します。
「成功を想像すれば現実になる」
成功哲学には、決まって登場する言葉です。
一種の決まり文句のようなものです。
私たちは、生きている今「目に見えているものが現実で、見えないものは幻想だ」と思っています。
そう思うのも、無理はありません。
見えるものは目で存在していることを確認できますから、容易に信じることができます。
私たち社会生活を大きく分けると、4つの活動に分類されます。
(1)緊急であり、大切なこと
(2)緊急であり、大切でないこと
私は幼いころ、長生きができるのは幸せなことだと思っていました。
しかし、それは場合によります。
長く生きられれば、孫の顔を見ることができ、嬉しいことや楽しいことなどがたくさんあります。
私は今、この瞬間が一番幸せです。
そうなるような夢を掲げていますし、そうなるような工夫を凝らしています。
本を書くために多くの書物を読んだり、多くの経験をしたりして、教養を身につけます。
多くの人が、我慢しながら頑張らないと夢の達成ができないと思い、励んでいます。
だから達成できません。
プロのスポーツ選手ほど、プレーを心から楽しんでいます。
夢を達成するためには、ほかの人と同じことをしているうちは達成できません。
ほかの人と違うことをしているから、ほかの人と差がついていきます。
当たり前のことですが、いま一度、心に留めましょう。
私は年間、最低30冊の本を書くことを目標として設定しています。
「最低30冊」は、余裕のある目標です。
年間52週間あり、1週間に1冊でも、52冊は書けます。
夢が達成できる人には、病的なまでの「書き癖」があります。
書く目的は、さまざまです。
・初心を忘れないため
大きな夢を持ち、達成することが必ずしも素晴らしいとは限りません。
もちろん大きな夢を否定しているわけではありません。
結果として、金メダルや世界一などの夢が達成できていれば、素晴らしいことです。
生まれつき、障害を持つ人がいます。
盲目の人は、目が見えないため、生活に不便が生じます。
しかし、目が見えない状態を生かせば、見えない目だからこそ、人生の本質が見えるようになり、生活が豊かになります。
どんな夢でもそうですが、ある程度上達すれば、社会や人のために役立てられないか考えるようにしましょう。
もちろん初めは、自分が楽しむことが大切です。
しかし、上達もある域まで達すれば、積極的に人に喜んでもらえるように、工夫してみましょう。
私の夢が実現し始めたのは、行動してからでした。
夢を描いていたのは昔からでしたが、なかなか思うように実現することはありませんでした。
しかし、今なら、なぜあのとき実現しなかったのかがよくわかります。
夢の始まりは、ほとんどの場合、1人でスタートします。
そのときの名残があるせいか、大半の人が、そのまま1人で夢を実現させようとします。
もちろん1人のほうが気楽で集中できるからという理由もあるでしょう。
夢の実現には、人の協力が必要です。
1人で実現する夢もありますが、人生という限られた時間内で実現させるのは、難しいことです。
しかし、仲間を集め、仕事を任せるシステムを作ると、夢の実現が早くなります。
不幸だと思っているほとんどは、勘違いから生まれます。
恨みや憎しみや痛みが伴っているので、つらくて不幸な出来事だと思っているだけです。
起こった出来事の奥まで探れば、むしろ貴重な体験・経験・宝であることに気づきます。
夢を語ったとき否定されることはありませんか。
「どうせ無理だよ」
「できないに決まっている」
「ローマは一日にして成らず」という格言があります。
ローマは、中世ヨーロッパのローマ帝国の中心都市として栄えました。
世界的に有名な芸術的建造物も、数多く存在します。
人の一生とは、キャンドルのようなものです。
キャンドルをちびちびと削りながら、光をともし、自分と周りを明るく照らします。
1本のキャンドルの光は小さくても、2本3本と重なれば、強く大きな光になります。
気づけば、この世に存在していた自分がいます。
私は、自分で自分を作ったわけではありません。
自分の肉体は、借り物です。