私たち社会生活を大きく分けると、4つの活動に分類されます。
この中で最も優先順位が高いのは「(1)緊急であり、大切なこと」です。
まさに命に関わるような緊急事態は、後回しにできません。
これらは緊急であり、大切なことです。
命の危険、生活の危機に立たされていますから、今すぐ何か手を打たなければいけません。
では、逆に、最も優先順位が低いのは、どれでしょうか。
「(4)緊急でもなく、大切でもないこと」です。
緊急でも大切でもありませんから、後回しで結構です。
誰が考えても、答えは同じです。
しかし、驚いたことに、誰が考えてもわかるような「緊急でもなく、大切でもないこと」に、私たちは多く時間を使っています。
これらはすべて、急ぎでも大切でもありません。
別にしなくても、生活に支障はなく、生命・財産・生活の危険もありません。
「今しかできない」という緊急さを感じても、あらためて考えると、そもそもしなくてもいいことだったりします。
してはいけないとは言いません。
しかし、限りある人生の中で、大切なことは後回しでかまいません。
さて、最も大切な項目の話に移りましょう。
「(3)緊急ではないが、大切なこと」です。
緊急ではないからとはいえ、ほとんどの人が後回しにしてしまい、気づいたときには大切なことを失っています。
ここを見落としやすい。
たとえば「栄養バランスの取れた食事」です。
「食事は、満腹が得られれば、何を食べても同じ」と思うのは、誤解です。
日々の食生活は積み重なり、将来の健康状態に影響します。
ファストフードやジャンクフードは手軽に手に入り、安くておいしいのはわかります。
しかし、毎日食べていると、栄養のバランスが偏り、健康に害を及ぼします。
多少高くても、野菜や穀物を中心に、腹八分目までに抑えて食事をするほうが健康的です。
お金はなくなれば、また稼げばいいことです。
健康ばかりは、失ってからでは取り返しがつきません。
また「適度な運動をする習慣」も同じです。
運動をしなくても、今すぐ生命に影響はありません。
しかし、適度な運動をする習慣があるほうが、必ず健康につながり、長生きができます。
ストレス発散や気分転換にもよく、気持ちは爽やかになり、心身ともに好影響です。
また「知識や教養を深める」も、緊急ではありませんが、大切なことです。
勉強はしなくても生きていけます。
しかし、したほうが快適な生活、給料アップ、人間性の向上など、人生の豊かさにつながります。
緊急ではないが大切なことこそ、夢を叶えるために必要なことです。
今のうちに、いかに緊急ではないが、大切なことを積み上げていくかです。