人の一生とは、キャンドルのようなものです。
キャンドルをちびちびと削りながら、光をともし、自分と周りを明るく照らします。
1本のキャンドルの光は小さくても、2本3本と重なれば、強く大きな光になります。
それは仲間と寄り添う人間同士のようです。
仲間がいれば、悲しみは半分に、喜びは2倍になります。
またキャンドルの火を使って、また別のキャンドルに火をつけることもできます。
新しいキャンドルに火をつけていけば、だんだん大きな光ができます。
キャンドルを使い切れば、一生は終わりです。
しかし、確実に影響を与えた光や炎は、次の世代へと受け継がれます。
キャンドルを使い切っても、火は生きています。
次の世代へ残せるものは「火」しかありません。
人の一生は、そうした火を、次の世代へと伝えていくものです。
肉体は有限でも、愛をはじめとする精神的な炎は、次の世代へ確実に受け継がれます。
人は影響を与え合う生き物だということです。
愛で影響を与え、勇気で影響を与え、希望で影響を与えます。
そうしたお互いに影響を与え合えば、束になったキャンドルのように、強く大きく明るい光が全体として出来上がります。
「火と火」と書いて「炎」と書きます。
大きな炎には、小さな火を集めることです。
あなたの火をたくさんの人に分け与えることで、大きな炎になるのです。