本当に賢い人は、的を絞るのが上手です。
自分にとって本当に大切なことだけに的を絞り、一点に集中します。
仕事でも、勉強でも、恋愛でも、対象を絞るのが成就するポイントです。
頭のいい人は、何でも勉強ができて博識だというイメージがあります。
たしかに博識なら、生活を工夫したり、効率を上げたりできるでしょう。
「知ることがいいこと」だとは限りません。
たくさんの情報があふれ、何でも見ることができる時代になりました。
目に飛び込んでくる情報すべてをうのみにしていると、すぐ情報の波に溺れます。
特に、芸能関係の情報は、ほとんど見聞きしなくても、生活に支障はありません。
誰かが結婚した、離婚した、揉めているという話は、聞いたところで何の役にも立ちません。
「知ろうとする努力」から「知ろうとしない努力」へと転換します。
「知らぬが仏」という言葉があります。
知ってしまうと、自分と比べてしまい、妬みや恨む気持ちが湧いてしまいます。
しかし、そもそも知らなければ、妬みや恨む気持ちが湧くことはなく、心の平穏は保たれます。
余分な情報によって、流行に流されたり、人に流されたりと、本来の自分らしくない行動をしてしまいます。
しかし、そもそも知らなければ、流されることはなく、自分の内面に集中でき、自分らしい生き方ができることでしょう。
知っていればいい、というわけではありません。
知らないほうがいい、という場合があります。
知らないほうが、人生の豊かさにつながるということです。
今まであなたは「知ろうとする努力」をして生きてきました。
しかし、知りすぎてしまったがゆえに、流行や話に流され、どれが本物かわからなくなり、心が乱れています。
これからは「知ろうとしない努力」をすることです。
新聞・テレビ・雑誌など、たくさん読むのではなく、自分に必要な情報だけを選択する時代です。
捨てることで豊かになる時代になるとは、神様仏様も驚きなのです。