執筆者:水口貴博

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

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指さし確認・声だし確認を癖にする。

指さし確認・声だし確認を癖にする。 | ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

私には「指さし呼称・声だし確認」という職業病があります。

仕事で毎日しているために、体にまで染み込み、日常生活でも無意識のうちにしてしまいます。

癖になり、大勢の人がいても恥ずかしがることなく、できてしまいます。

仕事でサービスを直接提供しているサーバーにログインして作業を進めるときには「指さし呼称・声だし確認」が常識です。

1つの間違ったコマンド投入が、何百万人、何千万人の人に影響を与える可能性があります。

コマンドを投入する前には、声を出して指を差してから、投入します。

そういう仕事をいつもしていますから、日常生活でも指さし呼称・声だし確認が癖になってしまっています。

部屋の鍵を閉めるときにも「鍵を閉めた。よし!」と声に出して、人差し指で差します。

たったこれだけですが、頭が回転します。

目視だけなら視覚だけの情報になるため、刺激も小さくなります。

部屋を出てから「そういえば鍵をかけたっけ?」と忘れてしまうのです。

鍵を閉めるときも、施錠した記憶が残るように、指を差して、声に出します。

人間は、多くの感覚器官を使って行動したほうが、意識が覚醒し、集中力・注意力・記憶力も向上します。

多くの感覚器官を使うために「指さし呼称・声だし確認」を行います。

人間には、していい癖と、悪い癖があります。

人の迷惑になるような癖はしてはいけませんが、他人の迷惑にならず、自分の生活に役立つ癖は、してもかまいません。

その代表的な1つが「指さし確認・声だし確認」です。

私の場合、この癖で1つも損をしたことがありませんし、実生活に役立っています。

ヒューマンエラーを防ぐ方法(4)
  • 指さし確認・声だし確認を癖にする。
改善すべきは、人ではなく、プロセス。

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

  1. ヒューマンエラーは、慣れたときに起こる。
  2. 頭で覚えているささいなことほど、チェックシートを使って確かめる。
  3. 車の助手席に座る人には、確認者としての仕事がある。
  4. 指さし確認・声だし確認を癖にする。
  5. 改善すべきは、人ではなく、プロセス。
  6. 見間違いやすい数字や記号は「使わない」か「ふりがな」で対処する。
  7. キスをすれば、ヒューマンエラーがなくなる?
  8. 精度を求めた「ゆっくり」には、雑談がない。
  9. 集中しなくても、ミスをしないシステムを作る。
  10. きれい事を言う人が、一番きれいな行動をしなければならない。
  11. デジタルな作業を、わざわざ人間が行う必要はない。
  12. プロスポーツ選手は、ファンという監視の目に助けられている。
  13. ヒューマンエラーは「アナログ」で発生する。
  14. ミスをした人にペナルティーを与えない。
    反則した人にペナルティーを与える。
  15. 手順書・約束事は、ヒューマンエラー防止の第一歩。
  16. 他人のミスや失敗は、絶対、あなたのためになる。
  17. 恥ずかしさを捨てなければ、ヒューマンエラーを撲滅できない。
  18. わからないときには、質問する。
    わかったときには、言い換えた内容で質問をする。
  19. ヒヤリハットを見逃すな。
  20. 商用環境では、速度より精度を重視。
  21. 精度を追求する原則を守った結果、作業が速くなるのは問題ない。
  22. 例外を1つも作らない。
  23. そもそも作業をしなければ、ヒューマンエラーが起こることもない。
  24. 「問題が発生したときの方法」より「問題を発生させない方法」を考える。
  25. ヒューマンエラーは、省略したときに起こる。
  26. 疲れてから休憩ではない。
    疲れる前に休憩をする。
  27. 作業中は、電話を取らない。
  28. デスクの上に、不要な物を置かない。
  29. 短期記憶に頼らない。
  30. 「もし」で考える人ほど、未来が開ける。

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