「速度」より「精度」のほうが重要です。
間違いを防ぐためには、速度より、精度を優先します。
精度を優先すれば、当然、作業スピードは遅くなります。
「そうか。精度を上げるためにはゆっくりすればいいのか!」
ヒューマンエラーを防ぐために、何でもかんでもゆっくりすればいいと思っている人がいます。
そう思うのは、早合点です。
「ゆっくり」にも、次の2種類があります。
往々にして、ゆっくりすることを「だらだらすること」だと勘違いしている人がいます。
「ゆっくりやろう。雑談をしながらだらだらすればいい」
こういうのは、精度向上とはいいません。
悪い意味での「ゆっくり」です。
本来、精度を求めたゆっくりは、集中するはずです。
集中すれば雑談はなくなり、結果として精度も向上するはずです。
見分け方は「雑談があるかないか」で判断できます。
もちろん休憩時の雑談はいいのですが、作業時の雑談は、まったく不要です。
作業時に雑談をしているということは、作業以外のことを考えているということです。
今、目の前にある作業に集中していないということであり、ヒューマンエラーが発生しやすい状況なのです。
作業のときくらいは、雑談を控えて、集中することです。